今回のインタビューは2年前に福岡から上京し、現在はサイバーエージェントの子会社である株式会社Cyber Bullで初の高卒採用された後藤竜之助さんにお話を伺いたいと思います。

木村(当団体事務局):
よろしくお願いします。早速ですが、簡単に自己紹介していただいてもよろしいでしょうか?

後藤竜之助さん(以下、敬称略):
はい、私は現在、広告媒体の運用の仕事をしています。高校時代はサッカー部に所属していたのですが、けがをしてしまってそこからはとにかく遊んでいました。高校時代に好きなことは全部やっていました。

高校卒業後は元々就職すると決めていたので、貿易会社の運送業に就職しました。五人兄弟でみんな大学に行こうとしていましたが、自分は親に迷惑をかけた分、楽をさせたいと思い、就職すると決めました。貿易会社なので、夜中の2時から朝の10時までなど不規則な就業時間の勤務でした。

木村
いろいろな会社への選択があったと思うのですが、なぜその会社を選ばれたのでしょうか?あと、会社を辞められたきっかけとかありますか?

後藤
元々その会社を選んだ理由は、給料が良かった、ただそれだけです。ですが、仕事をしていくうちにお金が全てじゃないと思うようになりました。もっと面白いことをやりたい、そんな価値観が少しずつ変わっていったのがきっかけですね。

木村
そうだったんですね、面白いことをやりたいとのことでしたが、やめた後はどんなキャリア転換をされたのでしょうか?

後藤
貿易会社を辞めた後は、訪問販売のアルバイトをやっていました。訪問販売はかなり得意だったのですが、そこで、株式会社ハッシャダイ(非大卒限定向けの有料職業会社)の社員と会い、日本一の営業マンの人としゃべる機会がありました。

話をしたハッシャダイの社員の人からも東京に来てほしいと誘いがありましたが、名前からして、めちゃくちゃ怪しいですし、福岡の地元が好きだったので話を聞いたときは行動には移しませんでした。

ですが、日本一の営業マンの話を聞き、自分より高いレベルを知ってしまったので今よりも面白い環境を求めて東京に挑戦しようと思い、ハッシャダイのヤンキーインターン(非大卒限定のインターンシップ)に参加しました。

木村
そうなんですね、出会いがきっかけとなったハッシャダイでのインターンはいかがでしたか?

後藤
最初はハッシャダイに行って営業は誰にも負ける気はしないと意気込んでいましたが、意外と周りの同期は穏やかな雰囲気でしたね。私は、研修中に表彰されるなど、負けないと意気込んだ分、しっかりと成果を残せたと思います。同期は5人いて、仲が良かったのですが、営業に対して、若干ハングリーさが欠けていると思いましたね。

木村
そうだったんですね、トップ成績を残せた要因になったハングリーさはどこから来ているのでしょうか?

後藤
一つは親に恩返しをしたいということです。高校時代は好きなことをやっていた分、かなり親に迷惑をかけたので恩返しをしたいと考えているからです。

もう一つは自分の父親の事業を大きくする。そのために自分が成長しなければならないからです。本気で成り上がりたいという気持ちはだれにも負けていなかったから、成果を出せたと思います。

木村:後藤さんのお父さんは何の事業を行われているのですか?

後藤
建築と居酒屋を経営しており、創業者でもあります。

木村
恩返しの気持ちが後藤さんのハングリーさにつながっているんですね。では、なぜ株式会社CyberBullを次のキャリアとして選んだのでしょうか?

後藤
一番の理由は自分が成長できる最高の環境だと思ったからです。なぜなら、インターネット業界の中でも大きな案件を扱っており、その大きな案件でも、若手に任せる裁量権のある社風というのが選んだ一番の理由です。

そしてもう一つの理由が、うちの社長が25歳の時に借金で5億円を抱えながらも事業を展開し、今ではそれを帳消しにして、現在も社長を続けているという話がすごく印象的に残っており、働きたいと思いました。

しかし、うちの会社は大卒しかとっておらず、面接を受けさせてもらえなかったのですが、人事の人に電話をして、直談判をして、何とか面接にこぎつけ合格しました。

木村
直談判とはすごいですね(笑)。話の節々に後藤さんのアグレッシブさが伝わってきます。
今後の後藤さんの目標などあればお聞かせください。

後藤
目標の一つ目は、父親の事業を拡大させること。そして二つ目はこの会社の必要不可欠な人材になること。

そして、毎日チャレンジをし続けることです。どんな小さなことでも大切にしています。自分は何もできない、だからこそ、マインドは失わずにプライドを捨てて挑戦し続けます!

木村
日々挑戦し続けるのは素晴らしいですね。本日はありがとうございました!