スクール・トゥ・ワークについて

次世代は「VUCAの時代」であると言われます。
VUCAとは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)、この4文字の次の時代を象徴する文字の頭文字です。ダボス会議などの国際会議で近未来を占うキャッチフレーズとして議論されています。

“VUCAな未来”はすでに始まっています。25年前に存在すらしていなかった企業が、世界のトップ10企業の過半を占めています。さらに新しいユニコーン企業は毎年のように産声をあげています。今の10代が社会の中心を担う次の25年後、どんな企業がどんな社会を、どんな仕事をつくっているのか誰も予想がつかないのです。

社会、企業、そして仕事が変わりゆくなか、学校から仕事への結節点も変わっていきます。学校で学んだ知識をいかに仕事に活かすか、と同時に、仕事や自身のキャリアを意識して学校で何を学ぶか、が重要になります。
キャリアづくりとリンクしない学びは、時代の流れの急激さのなかで力を失っていきます。逆に言えば、学びの動機付けが自身のキャリアとリンクしたとき、仕事へ出る前の力を蓄えるのに学校ほど向いた空間はありません。

私たちは、対話型授業を通じた非大卒人材を中心とした若年者のキャリア観の醸成によって、新しい時代の中で、”「学校から仕事へ」のステップがどうなっていくのか”、考えていきたいと思っています。
この疑問に正解はありません。しかし、学校での授業や企業との対話を通じて、この疑問に対して最も具体的な選択肢を指し示せる集団でありたいと考えています。

運営理念

私たちは、キャリアを選択する力の育成を通じて、
未来を生きる若者全てが安心・納得して働き、
その意欲や能力を十分に発揮できる社会の実現を目指します。

行動指針

① みんなの見本になろう!

子どもたちの見本となるような、他人への思いやりと社会への責任ある行動をする。

② 未来のために一緒に考えよう!

未来のために長期的な視野に立って、みんなで一緒に考え、厳しい現実と向き合う勇気を持つ。

③ 楽しい「しごと」をしよう!

私たちが「仕事」を楽しんで、子どもたちに、つまらない「労働」ではなく、楽しい「しごと」もあることを伝えよう!

④ 違う意見を大切にしよう!

人と人、違うことからイノベーションは生まれる。多くの人とともに歩み、助け合いの気持ちを持つ。

⑤ シンプルな言葉でコミュニケーションをしよう!

誰でも分かる、シンプルで、誠実なコミュニケーションを図る。

代表理事メッセージ

これまで、自分の人生を自分で決めた人はごく少数でした。

江戸時代には「身分」がその人の人生を決めていました。
昭和・平成時代には「企業」がその人の人生を決めていました。

現代では、進学、就職や転職といった「点」では選択をしますが、点同士をつなぐ「線」では、あらかじめ誰かが決めたルートに沿って、人生をつくってきました。
身分制度がなくなり、職業の選択が自由となったあとも、人々がどういった職業人生を歩むかは、就職した「企業」が決めていたのです。
しかし、すでに企業の寿命は人間の職業人生の長さの半分となり、企業が個人の人生を決める時代は終わりました。
ひとりひとりが自分で決めなくてはならない時代が、やってきました。

人生を「自由」に決める時代。自由のなかで、自分が納得できる判断はできるでしょうか。今、そのためのきっかけづくりが求められています。

私たちは、自分の職業人生を作るためのきっかけを、学校で学ぶひとりひとりに、提供したいと思っています。
「自由」の時代に、すべての人が、幸せな職業人生をつくれるように。

そして、良い学校に入った、良い企業に入ったという、人生の「点」で満足するのではなく、納得のいく「線」の職業人生づくりを応援していきたい。
そのために、関係するすべての皆様と一緒に考えながら、一歩一歩活動していきます。

2018年9月1日
一般社団法人スクール・トゥ・ワーク
代表理事 古屋 星斗

一般社団法人スクール・トゥ・ワーク
理事/監事

代表理事 古屋 星斗

1986年岐阜県多治見市生まれ。大学・大学院では教育社会学を専攻、専門学校の学びを研究する。卒業後、経済産業省に入省し、社会人基礎力などの産業人材政策、アニメ・ゲームの海外展開、福島の復興、成長戦略の立案に従事。アニメ製作の現場から、仮設住宅まで駆け回る。現在は退官し、民間研究機関で次世代の若者のキャリアづくりを研究する。娘が生きる22世紀を夢のある社会にするため、すべての若者が輝ける世界を夢見る。

理事 松井 孝憲

1985年愛知県岡崎市生まれ。大学・大学院では国際政治学を専攻。卒業後、コンサルティングファームで新規事業立案、人事・人材開発等に従事。並行して2011年よりNPO法人二枚目の名刺に参画、2015-16年常務理事として活動。社会人とNPOが協働し、社会課題解決に取り組む「NPOサポートプロジェクト」を運営しながら、大学との共同研究や企業との協働プロジェクトを実施。(本取り組みは2017年HRアワード「人材開発部門」最優秀賞受賞)現在は株式会社グロービスで研究員・講師をしながら、 一般財団法人KIBOWで「社会インパクト投資」(社会課題に取り組む企業への投資)にも従事する。

理事 本多 夏帆

1988年東京都三鷹市生まれ。大学卒業後、住宅系ベンチャーを経て、2014年から行政書士として独立。企業法務サービスを展開するとともに、大手予備校で講師として、受験指導やキャリア教育に取り組んだ経験を生かし、学生向けの就職支援サービス「Lifeをつくる-Breath就活塾」を設立。これに伴い採用側の支援も行う。日々、就活生と人事・経営者の生の声を聞き、現代の採用市場に詳しい。ワンコインで行う相談や書類添削、面接特訓などが人気。
学生時代は合唱に打ち込み、いまも趣味は歌うこと。野球の応援は大きな声で!

監事 小松 裕介

1981年神奈川県生まれ。大学卒業後、ソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(JASDAQ上場企業、現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社)に就職。その後、同社の代表取締役社長として、静岡県伊東市にある伊豆シャボテン公園グループの企業再生に従事し黒字化を達成。現在はプロ経営者として経営支援を行う株式会社スーツを経営する一方、内閣官房地域活性化伝道師、総務省地域力創造アドバイザーや国土交通省PPPサポーターとして地方創生にも活躍。

スタッフ

スタッフ 築嶋 宏宜

1994年埼玉県生まれ。大学にて文学・哲学・教育を専攻。大学在学中より個人事業主として活動を経て、卒業と同時に人材系のベンチャー企業を設立、営業、バックオフィス、50~60人規模の組織づくりとマネジメントに従事。これにより、新卒採用事情に明るい。
現在、株式会社2社を立ち上げ、それぞれ代表取締役と取締役に就任。
日本の若者が、自身の無限の可能性を開花させることができるよう、社会貢献をしたいと考えている。

スタッフ 浅利 睦男

1959年山梨県南アルプス市生まれ。会計事務所勤務を経て、結婚式などを執り行う冠婚葬祭業にて、総務、人事、経営企画など管理業務に従事。平成28年6月に伊豆シャボテン公園グループの代表取締役社長に就任。現在は、経営支援を行う株式会社スーツにて企業の抱える課題解決に取り組んでいる。

スタッフ 奥間 蓮

1996年沖縄県那覇市生まれ。沖縄県内の高校を卒業後、大阪府で鳶職に従事した後、2017年に上京。現在は、経営支援を行う株式会社スーツにて就業。非大卒人材の一人として、同世代及び次の世代の方々がより良いキャリアを築ける社会の実現を目指し、当団体に参画。

スタッフ 森川 剛

1994年生まれ。千葉県出身。高校卒業後に就職したものの憧れの芸人になりたいと考え、1年で仕事を辞めお笑いの世界に。しかし、芸人だけでは食っていけないため、ネット回線をひたすら売り続ける営業代行会社で働きながら活動を続ける。現在は第二新卒に特化をした転職であるUZUZに転職し、法人営業兼キャリアカウンセラーとして日々業務に取り組んでいる。非大卒人材の当事者として当団体に参画。

アドバイザー

顧問 吉川  徹 大阪大学大学院人間科学研究科 教授
顧問 吉倉 正美 前東京都議会議員