台風19号接近によるキャリア教育セッション「キャリアボウル」開催延期のお知らせ

台風19号接近のため、開催延期して、開催日を12月7日(土)・8日(日)に変更します。

この度、学生及び早活人材[1]に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワーク(所在地:東京都千代田区、代表理事:古屋 星斗)と大学生を中心に人材育成・就業支援を行う株式会社Beyond Cafe(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:伊藤 朗誠)は、台風19号接近のため、2019年10月12日(土)・13日(日)にBeyond Cafe本社で開催予定のキャリア教育セッション「キャリアボウル」を、12月7日(土)・8日(日)に開催延期することにいたしましたのでお知らせいたします。

本イベントですが、中央官庁・教職員・大学生・早活人材による、垣根を超えたキャリア教育セッションということで、イベント参加者から非常に期待の高いご評価をいただいておりました。

しかしながら、本イベント主催の当団体及びBeyond Cafe社は、台風19号が未だ強い勢力を維持して北上しているため、イベント参加者の皆様の安全確保を優先し、開催延期を決定いたしました。開催日は、12月7日(土)・8日(日)に変更いたします。

本イベントへのご参加を楽しみにしていただいている皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご了承いただけますと幸いです。

【イベント概要】
イベント名  Beyond Cafe × スクール・トゥ・ワーク 公開イベント第1弾
       「中央官庁・教職員・大学生・早活人材による、
       垣根を超えたキャリア教育セッション 「キャリアボウル」」
主   催  一般社団法人スクール・トゥ・ワーク  株式会社Beyond Cafe
開催日時   2019年12月7日(土)・8日(日)10時から18時まで
開催場所   Beyond Cafe本社(東京都渋谷区桜丘町21-4 渋谷桜丘町ビル3F)
参加料金   無料
内   容  12月7日(土)
       大学生インターンワーク開始
       チーム作成 / メンター決定 / アイデアソン / ヒヤリングタイム
       12月8日(日)
       大学生ワーク
       関係各位による大討論会

パネリスト及びファシリテーター経歴
1.橋本 賢二

キャリア教育研究家
1981年さいたま市生まれ。現役の国家公務員として人材育成などの人事関連の本業に従事する一方で、「キャリア教育研究家」として、子どもから大人までが自分の在り方を考えられ「キャリア教育」の普及・促進を目指して、教育委員会や学校法人、企業などで講演活動を行っている。

2.井波 祐二

都立小山台高校教員
1984年東京都江東区生まれ。明治大学卒業後、株式会社リクルートHRマーケティング(現株式会社リクルートジョブズ)入社。非正規雇用領域の採用コンサルティング営業に従事。2014年に退社し、GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格取得。2015年より東京都立小山台高等学校(定時制)公民科教諭として勤務。公民科および「総合的な学習の時間」等の授業において、官公庁・企業・NPO・商店街組合などの外部機関と連携したキャリアデザイン授業やPBL型授業を実践中。

3.伊藤 朗誠

株式会社Beyond Cafe 代表取締役社長
1991年兵庫県尼崎市生まれ。関西大学卒業後、教育の機会格差を解決するために教育×ITのベンチャー企業に就職。2016年に「働くを夢中に」をテーマに、大学生のキャリア教育を行うコミュニティスペースBeyond Cafeを創業。現在会員数は2万人を超え、仙台、大阪、福岡にも支部を展開。これまでに個人として2,000人以上の大学生のキャリア支援に携わる。

4.古屋 星斗

一般社団法人スクール・トゥ・ワーク 代表理事
1986年岐阜県多治見市生まれ。一橋大学大学院(教育社会学)修了後、経済産業省入省。産業人材政策、クリエイティブビジネス振興、福島の復興、「未来投資戦略」の策定に携わり、アニメの制作現場から、東北の仮設住宅まで駆け回る。同省退官後、現在はライフテーマである、次世代の若者のキャリアづくりについて、民間研究機関にて研究を進める傍ら、対話型キャリアづくりを実践する一般社団法人スクール・トゥ・ワークを創設。「今、活かしきれていない若い力が、この国最後の切り札」であると確信し、若者が活躍できる環境を実現するため、実践から研究まで活動する。

5.築嶋 宏宜

一般社団法人 スクール・トゥ・ワーク 事務局長
1994年埼玉県川口市生まれ。立教大学文学部修了後、新卒採用系企業を代表取締役COOとして立ち上げ、一年で5都市に展開しキャリア教育を含む採用のサポートを実践。拡大と売却までを行う。現在は民間企業に勤める傍ら、興味関心度の高いキャリア教育事業を非ビジネスセクターから推進するべく、一般社団法人スクール・トゥ・ワークの創設から参画。若い力が未来で輝ける社会を実現すべく活動を続けている。

 

[1] 非大卒人材とも言われ、主に中学校卒、高等学校卒、専門学校卒、高等専門学校卒、短期大学卒や大学中退などの人材

プレスリリースファイル

2020’sの若者キャリア論(その4) 佐々木満秀(人と未来グループ 代表取締役)×古屋星斗(スクール・トゥ・ワーク 代表理事)

2020年代の若者キャリアはどうなっていくのか。今回は、高校新卒求人サイト「ジョブドラフト」を運営する株式会社ジンジブをグループ会社に持つ株式会社人と未来グループの佐々木満秀さんと対談します。

前回 2020’sの若者キャリア論(その3) 佐々木満秀(人と未来グループ 代表取締役)×古屋星斗(スクール・トゥ・ワーク 代表理事)

佐々木
学校に通っているうちは価値観を作るのは先生か親しかおらず、会社に入ってからは上司から会社の価値観を伝えていきます。客観的に人生観、職業観などを育てるための大学を作りたいんですが、古屋さんのような客観的な立場で、いろんな職業観を研究している方に、お話していただきたいです。固定観念や今までの社会の流れを単純に考えるだけじゃなくて、挑戦しないといけない社会になることは間違いありません。今の選択が成功か失敗か決まるのは今ではなく、最終的には自分の人生の終着点までに決まっていくものです。今は、「失敗の人生」と思わずに、大手企業、ブラック企業に入ることには否定しませんが、賢い方は賢いなりに挑戦をして、バカやからと諦めずに頑張っていって欲しいです。

勉強する機会をしっかり与えてあげて。僕もマネージャをやっていた時に、高卒である自分の知識差を痛感したことがありました。24歳で営業所長やってたんですが、今もバカなんですけど、その時はもっとバカだったんですよ。

自分で通信大学を申し込みました。経営者になりたかったので、「経営者になるために無知はあかんな」と。産能短期大学の経営学部という通信講座があって、100万くらいかかるんですが、日中は仕事、夜は勉強と続けました。マネジメント、心理学、営業、組織論、リーダーシップ、財務含めて、3年間くらい自分でやって、ようやく人並みになれたかなというのが27歳くらいでした。経営者と話ができるレベルになりました。

起業した時は、賢いとは思ってないですが人並みに経営のことはわかってるなと自信を持てたんです。あとは営業活動だけだったので。

困ったことはたくさんありましたけど、そういうことをもっとしたいなと思っています。

今、大学で目的もなく奨学金を半分くらい借りてきて、4年間で何を学んだかというのが残っておらず、大学時代の経験しか残っていなくてという方は、18歳くらいから昼間は稼ぎながら、勉強したい人は夜間で勉強してやっていくと、25歳くらいには家庭をもてる経済力がつきます。少子高齢化改善にも繋がります。自分一人でいたい人は生きていったらいいし、結婚したい人は、できるという自信が持てるようになってから、と。

そういうのができたらいいなというのが、日本の問題も含めて、全体的な僕の感覚なんです。

古屋
大学で学べることがないという問題意識が学校にもあります。専門職大学という来年からできる学校なので、2校しかないんですが、そのうちのひとつの専門職大学で、非常勤の客員講師をやることになっています。そこは大学なので昼間にやる学校ですが、非常に面白いことを言ってます。株式会社を大学の中に作って、学生に投資をする。起業したら単位をやるというしくみにすると言っています。イメージとしては、法人登記したら2単位、IPOしたら卒業という。おそらく文科省がノーと言うので無理なんですが(笑)、そういう思想なんです。

非常に面白いと思ったので客員の話を受けたんです。実務家教員を5割入れて、生徒数が学年200人で教員数300人と逆転してます。200人くらい実務家教員が入ってるので、実務を教えられる重厚な教育体制になっています。そういう大学がちらほら出てきつつあります。

しかし、そこはいわゆる4年制大学で、昼間に子どもが行く、稼いでいない人が行く大学なので、さらにもう一歩踏み込んで、18歳で挑戦的な進路を選んだ方々が、自分に足りないものを痛感したうえで通うような学校が、社会に必要だと思います。今は放送大学、産能大学さんしかないんですが。

若い高卒就職をした方で、大学には行きたくないが、大学院には行きたいという人がいます。なぜかと聞くと大学は遊ぶところだけど大学院は学ぶところだからと。

そういうコンセプトでそういう高卒の方が入れるような学校があったら、面白いんじゃないかなと。学位はいらなくて。

佐々木
僕が親やったら、それやったら行けと言います。

古屋
一言で言えば、現場で働いていていらっしゃる方の大学に対するイメージが悪すぎるんです。

佐々木
本気で勉強したいやつは、やらないといけないですが、今の大学入学のやり方で普通にいくというのは、賛成できません。

古屋
私も教育社会学を学ぶために大学院まで通っているので、自分のことを棚に上げて言っていますが(笑)。

佐々木
僕の考え方が良いか悪いかは別にして、結局は行動に起こさなければならないんです。百の理屈より一の行動です。結果を作らなければ世の中の悪になってしまいます。

これは経営者としても心掛けていることですが、会社の価値観や理想を掲げ、これで赤字を作り続けるのは悪だと思ってます。

今日意見を伺わせていただいて、良い味方というか同志のような感じがして嬉しいですが、本当に学校を作らなければならないと思っています。本当にこの社会を変えるようなしくみを、行動と習慣を作らないといけない。命懸けてもいいと思っています。

企業側は、企業弱者と言われるような中小企業はこれから採用で困るんじゃないか な。99.7%は中小企業ですので。

中小企業の中にも、もっと良い技術やサービスや商品を生み出す企業はいっぱいあるのですが、人材の問題が一番課題なんです。日本の民間企業でも人材支援をしている会社がありますが、それらの企業のターゲットは全部金持ち企業じゃないですか。

古屋
そうです、全部金持ちです。単価が高いので。

佐々木
僕は地方、中小企業などに高卒人材を本当に届けるのなら、馬鹿だけれど可能性があるやつらを、もっと地域や中小企業に送り出さないといけない。これが課題だったんです。

うちも20年培ってきた資産があるので。実はこう見えて僕の自慢は、「やるというものは絶対にやる」ことです。帝国データバンクってあるじゃないですか。あれで日本一の中小企業に絶対なるということだったんです。

一応日本一にはなったんです。7年前にスコアが75になり、純資産がたくさんあったんです。自己資本比率が85%までいき、無借金でずっとやってました。超優良企業だったんです。絶対に潰れないと言われました。

古屋
潰れようがないでしょうね。

佐々木
3年間売り上げ0円でも潰れないような感覚です。

そうなったのをどうしようかな、と考えたのが7年くらい前です。社会のためにもっとやりたいということをだいぶ本気で考え出して、社員のためも本当に考え出して、僕が100%オーナーの会社なので。

古屋
勝ち逃げですね。

佐々木
そう、勝ち逃げ。僕は中小企業で、二極化のどちらかというと負け組と言っていいのか分かりませんが、こちら側の人や企業や地域の支援ができるような人材ビジネスをやらなくてはいけないと思っていたところに高卒人材があったのです。

彼らが挑戦できたり、希望が持てたり、企業が人にもっとモテるビジネスになるためにはということで、この事業を始めました。これを成功させて学校をつくったり、そのための課題は収益性なので、それが今の悩みなんです。ビジョンの達成のためにはお金はやはりいるので。お金の重要性はやはり感じるじゃないですか。

古屋
そうですね、やはり持続可能にするためには。

佐々木
そうです。それがやはり民間企業の最も大きな課題なので。

古屋
マーケットを作らなくてはいけないという、フロントランナーの悩みですよね。本当に最初は儲からないという話は、この業界だけではなくて人材業界全体でよく聞きます。マーケットを作らないといけないですよね。

100億円のマーケットに飛び込んでシェアを20%取るという世界ではないじゃないですか。

佐々木
そうなんです。それがパイオニアの使命です。

古屋
私もマーケット拡大に少し貢献できるかと。

佐々木
本当によろしくお願いします。学校を作れた暁には、講師でぜひよろしくお願いします。

古屋
ぜひ貢献させていただきたいです。

佐々木
こういう方がいるのが、僕の救いなんです。

古屋
私もいろいろな方から言われますが、こういう領域に興味を持ったのはなぜかと来歴的に聞かれることがあります。自分自身でも、なぜなのか良くわからなくなっていますが(笑)、やはり翻ってみると、自分は岐阜県の片田舎の出身で、小学校の同級生たちと自分との生活環境の違い、今後に対しての話の合わなさとか、全然違ってしまっているんです。子どもの年齢が10歳違うとか。

子どもの頃はやはりそんなことは考えもしていませんでした。どこでこんなに違ってしまったのかと思ってます。

佐々木
僕もまさにそうです。家が貧乏で、大学どころか高校すら行くか行かないか議論されていたので、中卒で働くかどうかみたいな。

古屋
先ほどおっしゃったように、この問題を議論する人間は全員大卒なんですよね。1つの世界でしか過ごしてきていないような方々です。大学生のときに就活すらしていないかもしれません。こういう方と話をしていかないといけないなと。

2020’sの若者キャリア論(その3) 佐々木満秀(人と未来グループ代表取締役)×古屋星斗(スクール・トゥ・ワーク代表理事)

2020年代の若者キャリアはどうなっていくのか。今回は、高校新卒求人サイト「ジョブドラフト」を運営する株式会社ジンジブをグループ会社に持つ株式会社人と未来グループの佐々木満秀さんと対談します。

前回 2020’sの若者キャリア論(その2) 佐々木満秀(人と未来グループ代表取締役)×古屋星斗(スクール・トゥ・ワーク代表理事)

 

古屋
高校生の方で、一度正社員の職に就いて辞めた後に非正規社員になっているんです。全てが悪いとは言いませんが、先ほど、修羅場を積むべきだ、若いうちはブラック企業で頑張るべきとお話がありましたが、中には安易な気持ちで、楽な方に楽な方にと、仕事を選んでしまっています。

私は専門が20代の若い人のキャリアの研究で、大卒・非大卒を問わずいろんな方にインタビューしたうえで研究していますが、メディアの取材を受けた時に、高卒の話になるとキャリアが不安定だというところに行きがちです。

例えば、ご存知だと思うんですが、愛知県は数年前に歴史上まれにみる若者不足となったことがありまして、大型商業施設を作った時に300人くらいアルバイトが必要だったんですが、全然採れなくて、時給が急激に高騰していたそうです。理由は当時製造業の景気が良すぎるので、傘下の部品企業含めみんな高校生を採用してるんです。その中で期間工が多いんです。期間工は稼げるんです。単発の半年契約で200万円以上稼げます。

佐々木
僕もやってましたから。僕は別のメーカーでしたが(笑)。

古屋
釈迦に説法になりますが、そういう仕事があるのでみんな期間工になってしまうんですが、それはずっと続けられるわけではないんです。

若者の力をどこに活かすか、という点では大学全入の時代で、大学に若者をどんどん吸い上げないといけないという大学側の意見があるじゃないですか。大学側も経営なので。

就職とゼロサムの状態になっているんですよね。120万人いる高校生を大学か企業のどちらに送り込むかという。

佐々木
そういうことです。

奨学金を借りて、大学にわざわざ行って、遊ぶだけで終わる4年間に気づかせようと思ってるんです、僕は。

僕の子どもも大学へは行っていないんです。大学はお金があれば行けますし、国公立なら行ってもいいかと思っていました。本気で勉強してその道に行きたいんだったら行け、中途半端には行くなと言っていたんです。別に奨学金を借りなくても、金は出してやるから。でも、本気でいく意味を持たないんだったら行くな、働けと。

少子化問題も含めて日本全体の大きな課題には、人口減少が全ての根底にありますので、どちらかというと大学全入制時代の施策も反対派なんです。学校を作ろうと思ってるんです。これから本当の意味で必要とされるスキル、AIとか、そういう軸をドーンと展開して、昼間は働きながら、職業観を育てながら、大学行くのは夜でもいい。30代40代になった時に家庭も持って、職業としての未来もあって、という社会を作らないと日本は人口減少が改善されません。今のまま行ってしまうと、少子高齢化は改善されないですよ。この社会の中では。

だから、高卒を推したいんです。

人の生き方は多様化しているので、結婚するかどうかは何が良い悪いではないんですが、晩婚化と少子高齢化が進む根底の要因は、未来に対する希望や期待だと思います。賢くなればなるほどそこを考え、考えれば考えるほど結婚しにくくなります。

古屋
私は、本業で若い人の研究をしてますが、就活前後の女性の話をすると、育休を採りやすい会社に就職したいというのが多いです。これが大きな間違いじゃないかと思っています。

女性はリアルに考えているのはそうだと思います。慶応や上智のような優秀な大学の女子学生さんが、一般職で就職していくのは、そういうリアル思考なんです。育休取った後働きやすいですし。

僕は逆だと思っていて、女性ほどスキルを一定の時期までに身に着けることが、その後の活躍、生き生きと働けるかどうかに結びついているんじゃないかと。

大企業だと、育休を取った後に仕事の質が変わってしまいます。「マミートラック」という問題です。今の大企業はこうなってしまう仕事しか提供できないので。だったら、スキル、ネットワーク、ノウハウ、を自分の中に身に着けていけば、育休を取らなくても、辞めても、いつでもリターンできるわけです。

今、女性のマーケットが広がってますね。大企業に入ってジョブローテーションで回されると、何の専門性も身につかないですね。女性こそ大企業でもいいんですが、ベンチャーとか、そういう経験をさせられるような、仕事にコミットできるような仕事が必要だと思っています。

それは、もはや現代では男性にも言えると思います。ライフイベントのたびに人生が変わってらっしゃるとのお話でしたが。男性もそういうライフイベントが増えていくと思います。そういう時にその後生きていくために、自分に何が身につくかを考えて就職する必要があると思います。今の学生さんが重視しているのがワークライフバランスとか、労働時間とかです。みんな労働時間をみてます。今はリクナビにも大きな会社は残業時間が書いてあるので。僕の感覚では月30時間を超えると、学生さんは多いと感じてます。月30時間を下回るとまあ良い、と。ちゃんちゃらおかしいわけですよ。

こういうと古臭いと言われるかもしれませんが、僕も前職が国家的なブラック企業だったので、当時残業時間は150時間とかあったんです。最後の一番緩かった時で平均120時間くらいでした。確かにきつかったのですが、今となってはそれは自分のためになったと思っています。あまりこういうことを言うと炎上しそうですけど(笑)。社会人として一皮むけるための最低努力時間という議論がありますが、一定の時期に一定程度必要だと思います。

ですが今はそれを嫌がる方が多いのは、人生100年時代を生きるうえで、大きなリスクだと思います。生き延びて行けないのではないかと。

若い方は二極化していて、安定志向の方もいれば、学生起業して失敗してという挑戦をしていきたいという人もたくさんいます。特に今は、世間的に最優秀とされる大学の学生さんも含め、ベンチャー企業に就職することも当たり前になってきていて、非常に面白い社会になってきていると思います。

このまま10年20年経つと、この差は幾何級数的に増えていく。

ネットワークはネットワーク生むので、ノウハウはノウハウを生みますし、今の20代が40歳、45歳になった時に、違う就業社会になってしまっているのではないかと私は懸念しています。

一つのポイントは18歳の職業選択だと思っています。今の教育システムで努力して、最も勝ち残った人間は、例としてはつまんないですが、全国テストで1位になりましたという人がいたとします。こういう人が18歳で選ぶ選択肢は一つしかないんです。東京大学進学なんです。東京大学以外の例えば獣医学部が強いような大学に行きたいと言っても、親と教師、友人、社会から羽交い絞めにして止められます。ましてやダンプの運転手になりたいなどと言おうものなら親に殴られます。

今の社会は、優秀な人ほど選択肢が狭まるんです。中堅どころの大学というか、誰でも入れるような大学に行くような人の方が、選択肢は広いんです。

努力した人ほど選択肢が広がっていくのが普通の在り方なのではないかと思います。

例えば、18歳で面白い人間がでてきて、御社のようなサービスを見ながら就職し、4年後にその会社で責任を持つ立場になったうえで、例えば夜、大学や専門学校に通う。なんとなく通うのではなくて、自分の責任ある立場なったからこそマネジメントを学びたいから行くんだ、と。AI学びたいから行くとか。そういったモチベーションがあったときに初めて、学びというものが起こると思います。

元非大卒人材の僕

学生及び早活人材に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワークでは、2019年1月22日から3月31日までに、主に中学校卒・高等学校卒・専門学校卒・高等専門学校卒・短期大学卒や大学中退などの人材と定義される「非大卒人材」に代わる新名称の募集をしておりました。

応募総数166個の中から、当団体で事前審査を行い、7月13日に開催したイベント「ハッシャダイ × スクール・トゥ・ワーク~18歳の進路選択~」vol.1において、学校の先生などを中心に参加者の方々にご投票いただいた結果、新名称が「早活人材」(そうかつじんざい)となりました。

自己紹介が遅くなりましたが、僕は、1994年生まれ、森川 剛(もりかわごう)です。最終学歴は高卒。冒頭で紹介した「早活人材」になります。

今回は、元「非大卒人材」であり、名称変更して、新たに現在「早活人材」となった”当事者”である僕の視点から少しお話をさせていただきます。

職業選択の自由が無く、辞退が許されない非大卒人材

僕は現在、20代に特化した転職エージェントでキャリアアドバイザーとして日々、20代の求職者と面談をしています。

そんな僕も最終学歴は高卒であり、いわゆる「非大卒人材」でした。

周りからは驚かれるのですが、2017年まではお笑い芸人としても活動をしておりました。

おそらくあまり芸人っぽくない振る舞いだから驚かれるのかもしれません。

もっと芸人時代のことも書きたい気持ちもあるのですが、今回は僕の高校就活時代の話を書いていきます。

僕は高校では学年で下から2番目という成績で高校最後のテストを終えました。

お世辞にも勉強ができる学生ではなかったので、今思い返しても、卒業後の進路も大学進学という文字は浮かんでいなかったと思います。

当時からお笑い芸人への憧れは持っていたものの、相方候補がいた訳でも無く、自分がボケなのかツッコミかも分かっておらず「芸人になる」という選択肢はありませんでした。

消去法の結果、就職という選択肢が残りました。

就職のことなどまるで分かっていなかった僕ですが、幸い自分よりも先に就職活動を行なっている友達がいたため、あれこれ尋ねて、進路相談室までたどり着くことができました。

本来であれば、ここで求人を紹介してもらい急いで面接を受けるのですが、僕は高校から斡旋される求人は受けず、自分で求人サイトから応募をしてIT企業の営業職へ内定を得ました。

斡旋された求人を受けなかった理由は、「決められた求人しか受けられない」からです。

ご存知の方は少ないかもしれませんが、高校生の就職活動はルールが決められております。

都道府県によって若干変わりますが、僕の高校では成績表の評定が良い生徒から順番に求人が渡されます。

学年で下から2番目の成績の僕に紹介される求人は、いわゆる不人気の企業となります。

勉強はできないが、誰よりもわがままだった僕を満たす求人はそこになく、結果として自分で求人サイトから探しました(笑)。

僕のように先生の制止を振り切って行動できる人はそれで良いかもしれませんが、多くの高校生は、業界や市場のことなど分からず、先生の言う通りに卒業後の進路を決めていきます。

特に驚きなのが、内定獲得後に辞退ができないということです。

正確には、「辞退という選択肢を知らない」のです。

高校生の就職活動において、「内定=入社確定」なのです。正直にいうと、生徒たちに明確な志望動機などがあるとは思えません。

その現れなのか、大卒の新卒3年以内の離職率が30%に対して、高卒の新卒3年以内の離職率は40%となっています。

これが現状です。

非大卒人材から早活人材へ

令和になり、僕のような主に大卒以外のキャリアの人々の名称が「非大卒人材」から「早活人材」に変わりました。

しかし、名称が変わっただけでは意味がないと思っています。

最後に僕が考える「早活人材」のキャリアについて書かせていただきます。

①キャリアについて考えるには下地から

先ほど高校生の就職活動には制限があり、好きな求人を受けることができないと書きました。しかし、この求人の制限を解除したからといって、離職率に変化があるとは思えません。

また、急に職業選択の自由を与えても、そもそも業界や市場について知らないので、どこへ行くと自分の思うキャリアを歩めるのか、自分の考えるキャリアは市場感とズレていないかなどというジャッジができないと思います。

そこで、まずは「キャリアについて向き合う、考える時間を増やす」ことがファースト・ステップだと思います。僕はこれを「My Life思考」と呼んでいます。

学校によっては、高校3年生からキャリアについて考える授業などを設けていると聞いたことがありますが、卒業後の進路について高校3年生になっていきなり考えるというのは無理があると思っています。

そこで、高校1年生の時から「キャリア教育」をカリキュラムに追加すべきだと思っています。

「My Life思考」は他の教科と違って、答えがない勉強になるので、だからこそ1年生から向き合う、考えることに慣れる必要があると思います。

また、先生だけがその授業を担当するのではなく、民間企業の社会人を講師に招いたり、キャリアコンサルタントを招いたりして、新たな価値提供の場として設けるのも大いに良いと思います。

②キャリアについて下地をつけた上で職業選択の自由に

「My Life思考」を通じて、下地ができたところで、高校就活のルールを変えるべきだと思っています。

・受けられる求人数の改善
・夏休みなど長期インターンの実施
・企業の人事、先生以外の大人によるコーチング

18歳の生徒一人にキャリア選択を押し付けるのではなく、周りの大人が最大限サポートをして納得感を持って彼らが次のキャリアを歩めるようにしたいと思います。

「非大卒人材」から「早活人材」へ。名称の変更とともに、いい方向に変わっていけるように頑張ります。