富山県の製造大企業の工場勤務から社会人生活をスタートした竹田将宏さん。働く中で積もる「違和感」を振り払うために、一歩を踏み出し、現在は東京のITベンチャーで活躍しています。一歩を踏み出す前、そして踏み出した結果。お話からどんなことが見えてくるのでしょうか。今回は、そんな竹田さんのキャリアストーリーを聞いていきたいと思います。

前回 「日々のつまらなさ」・・・変えたい思いで一歩踏み出した②

「日々のつまらなさ」を変えたい思いで一歩踏み出す

古屋
竹田さんはハッシャダイでインターンをされていますね。こちらはどういったきっかけで参加しましたか?

竹田
ハッシャダイに参加したきっかけはシンプルでした。まず前職で初めて社会というものを知りました。その中で自分の価値、特に報酬の低さ、周りの人との考え方の違い、こうした違和感からくる「日々のつまらなさ」。

これを変えたいと思っていました。変えるにはまず、自分が成長しなければいけない、視野を広げなければいけない、もっといろいろな社会人の話を聞いてみたいと考えていました。

そんな時にネットサーフィンをしていたら、たまたまハッシャダイのHPを見つけ、このインターンであれば自分の思っていることを実現できるのではないかと思い、ハッシャダイのインターンに参加しました。

もちろん、環境を変えてやったことの無いことを知らない人たちと行っていくリスクはありましたが、どう転んでもいい経験にはなるだろうと思っていたので、参加に迷いはなかったですね。

転職した会社を1週間で辞職、「ただの高卒」として自力で就活

古屋
「どう転んでも」良い言葉ですね。キャリア初期の失敗は、職業生活全体で見たら成功だとも言われています。さて、ようやく現在に近づいてきました。インターンを経験して、今の会社に至るまでについて聞きたいです。

竹田
インターン卒業後、ハッシャダイ経由でサイト制作・リスティング運用の受託会社に就職しました。ただ、なんとその会社を1週間で辞め、普通の高卒として再度就活をすることになりました。

辞めた理由は単純で、その会社が生産性が悪い上に、PDCAも回せていない。だから、長時間働くのが当たり前。そこに美学を感じている宗教の様な集団だったからです。

そこで、次はハッシャダイのサポートもなく就職活動に臨みました。やはり成長を軸に置いた時に、組織形成・事業拡大を自分でやってみたいと思い、ベンチャー企業にひたすら会いに行っていました。

古屋
自力の就活ですね。すごい。

竹田
そんな中で前職のLimeというフィットネス×ITの会社に出会いました。そこは正社員が3名で業務委託含め10人以下の組織でした。創業から間もない会社なのに掲げるビジョンは大きく、裁量もあったので入社させていただくことになりました。

そこでは営業から始まり、店舗運営店→舗責任者→メディア運営→メディア運営責任者→人事など幅広く経験させていただき、最終的には取締役になることができました。

投資に関しての業務も、経理までもやりました。Limeでは組織、事業が大きくなっていくのを経験し、かなり濃い1年間になりました。そして、ちょうど今年の4月に次のステップに進みます。

冒頭でお話しをした「日本をぶち上げる」をビジョンに掲げた、チャットボットによるマーケティング会社ZEALSの社長と繋がり、ジョインさせて頂きました。

挑戦するのも成果を出すのも全ては自分次第

古屋
今のお仕事で大変なことはどんなところでしょう。

竹田
ジョインして少し経ち、今は営業をメインで業務をしてますが、ビジョンがめちゃくちゃ強い会社なので、みんながビジョンを実現するためにがむしゃらに走っています。

その分、現状の生産フローの課題解決や仕組み化ができていないところも多いので、そこの仕組み化も、前職の経験を生かして取り組んでいます。ただ、まだ把握できていないことも多くてまだまだ苦労しています(笑)。

古屋
ありがとうございます。ラグビー部時代、YKK時代、そしてLime時代、すべての経験が今に生きていますね。未来に向けて目標のようなものはありますか。

竹田
自分は、社会に名を残したい、影響を与えることをしたいと思っています。ただ、仕事をこなすだけであったり、誰でも歩めるような人生を歩んだりは絶対にしたくありません。

そう考えた時に現職のビジョンを叶えることが、中長期的な目標になりますね。「日本をぶち上げる」これが実現した世界を感がるとワクワクしますね。

古屋
ありがとうございます。最後に、竹田さんの後輩にあたる高卒人材の方々へのメッセージを一言頂けますでしょうか。

竹田
結局は自分の人生なので、自分が一番責任を持たなければなりません。言い訳するのも逃げるのも、挑戦するのも成果を出すのも全ては自分次第です。

高卒とか大卒とかそんなことでネガティブになる人は言い訳をしているだけです。逆に学歴で満足している人も、たかが知れています。くだらない思考は捨てて、皆さんがそれぞれ思う最高の人生を歩んでいただければと思っています。

古屋
自分の人生。当たり前のことですが、終身雇用が無くなる中、今の若い世代が「自分の人生」を生きる最初の世代になるかもしれませんね。ありがとうございました!

 

竹田将宏さんインタビュー記事一覧

「日々のつまらなさ」・・・変えたい思いで一歩踏み出した①
「日々のつまらなさ」・・・変えたい思いで一歩踏み出した②
「日々のつまらなさ」・・・変えたい思いで一歩踏み出した③