自分のためからお客様のための仕事へ

今回は、内装の施工現場と会社の人事の両方の仕事をこなす異色の職業人、鈴木辰弥さんにお話を伺いたいと思います。

木村壮馬(当団体事務局スタッフ、以下省略)
さっそくですが、鈴木さんのキャリアについてお話をお伺いしようと思います。始めに、現在はどういった仕事をされていますか?

鈴木辰弥さん(以下敬称略)
私は株式会社ライフタイムサポートというところで、主に内装の施工などの現場仕事と人事の仕事、この2つを中心にしています。

木村
現場仕事と、人事の会社内で2つの仕事を行っているのはかなり珍しいと思うのですが、具体的にどういった業務をされているのですか?

鈴木
現場の仕事は壁や床の特殊コーティングなどの業務をしています。人事の業務としては、新卒の採用に関する業務を行っています。

株式会社ジンジブさんを通して、人事や採用に関する研修を受けています。その他に、今年新卒が3名入ってきたのですが、次の新卒の方たちに引き継げるように、責任者として教えていたりもしています。

木村
ジンジブさんの人事や採用に関する研修とは、具体的にどのような研修ですか?

鈴木
高校生へのアプローチの方法や、高校生が何を求めているか、企業のどこを見られているかなどを学んでいます。学校訪問の仕方や、訪問後のアプローチの仕方なども細かく教えて下さるので非常に助かります。

木村
そうなんですね。ちなみにライフタイムサポートはどういったきっかけで知られたのでしょうか?

鈴木
ライフタイムサポートを知ったきっかけは、ジョブドラフト(株式会社ジンジブが行っている高校生向け求人媒体)を通じて知りました。自分がやりたい仕事を調べていたらライフタイムサポートが出てきました。

木村
そうなんですね。色々な方にインタビューをしてきた中で気になっているのですが、東京近辺といいますか、1都3県の高校生は、ハローワークから出される求人票よりも、民間の求人媒体などを使うことが多いのですか?

鈴木
そうですね、ハローワークの求人を使っている人もいましたが、やはり、インターネット上で見やすく整理された求人情報の方が使い勝手が良かったので、私はジョブドラフトを使用させていただきました。

木村
ライフタイムサポートを選んだ時は、どういった部分を軸にして選ばれましたか?志望動機を教えてください。

鈴木
ライフタイムサポートへの入社理由として、面接時に社長との面談があるのですが、その時に、社長と話しているうちにライフタイムサポートなら自分の価値観と合う会社だと感じるようになり、この会社に決めました。

木村
社長さんと話をして価値観が合うと感じたということですが、何か印象的だったことはありますか?

鈴木
社長と話をして一番感じたのが、お客様を想う気持ちですね。常に、お客様第一の姿勢で仕事に向かっているのは、話を聞いていてとても印象的でした。あとは、私のことを適切に評価してくれそうだと感じました。

木村
実際に入ってみてギャップなどはありましたか?

鈴木
入社前から、インターンに参加するなどをして業務内容のイメージは掴めていて、自分のやりたいこととマッチしていたので特にギャップと感じるところはありませんでした。また、入社してからすぐに部長と二人での行動とかもあったので、仕事の悩みや不安とかもフラットに打ち明けられる環境で、距離感の近い社風でした。私は、非常に伸び伸びと仕事をやらせてもらっています。

木村
素晴らしい社風ですね。施工と人事の2つの仕事について、どちらの方が楽しいとか、ここにやりがいを感じるというような部分はありますか?

鈴木
現場は忙しいですが、やりがいもあり非常に楽しいです。採用は、高校生に対してどうしたら魅力に感じてもらえるか、どうやったら自社のことを知ってもらえるかなど常に試行錯誤するのも面白いですね。

木村
そうなんですね。
続いて、高校時代と今を比べて仕事に対する価値観は変わりましたか?

鈴木
高校時代は、派遣のアルバイトをしていたのですが、その時に、仕事は自分が遊ぶための労働による対価ぐらいにしか考えていなかったのですが、今はライフタイムサポートで働いて、自分が施工したところを見て喜ぶお客様がいて、そのお客様からお金をいただく。自分の給料になるサイクルが分かりやすく、非常に私の仕事のやりがいになりました。そういった働く際の心境の変化などはありました。

木村
自分中心から、お客様のために働くという気持ちが強くなったということですね。

鈴木
そうですね。

木村
ありがとうございます。では、学生時代の頃のお話をお聞きしたいと思うのですが、学生時代に熱中していたものとかってありますか?

鈴木
自分の通っていた高校が工業高校だったのですが、文化祭が最初に思いつきます。工業高校はモノづくりの高校なので、自分が作ったものをお客様に見てもらう、体験してもらうというのが楽しかったです。仲間と目標に向かって何か一つのものを作り上げるという体験は非常に刺激的で楽しかったです。

木村
素晴らしい経験ですね。
高校の進路選択のタイミングで進学などの選択肢もあったかと思いますが、就職を選んだ基準となったものや当時印象に残っていることがあればお聞かせください。

鈴木
私は、就職希望でした。ですが、3年の初めに高校を辞めたんですよね。そのまま単位を引き継いで通信制の高校に転入しました。その関係もあり、就職活動を始めたのが12月、1月からだったので、残り2、3か月しかなく、その分で進路先の候補がかなり狭まっていました。私は誰かのために働きたい、私の作ったものが誰かに喜ばれるものしたいと思う部分があったので、何社かの選考を受けて、現在のライフタイムサポートに入社しました。

木村
かなりぎりぎりで就職活動を行っていたんですね。今後、働いていく上で一番大切にしたいものとかはありますか?

鈴木
現場に入って、お客様の注文に対して施工をしていくのですが、お客様のニーズでしたり、完成後の満足感など、そういった仕事の一番基礎のところを大事にしたいと思っています。

木村
まさに職人と言いますか、お話の節々でお客様第一の姿勢が鈴木さんから伝わってきますね。いろいろお話を聞かせていただきましたが、ご自身の今後のキャリアプランなどで考えていることはありますか?

鈴木
イメージしていることは、まず、早く一人でお客様の対応をできるようにして、一人で売上を立てられるようにしたいということです。先輩や上司の方は、お客様の対応などは一人で行っていたりしますので、私も早く任されたいと考えいています。

木村
そうなんですね。先ほどの質問と重なる部分はあるかと思いますが、将来のビジョンや10年後の将来像などがあれば教えていただけますか?

鈴木
将来のビジョンとしては、独立して社長になりたいと考えています。私自身仕事を通して、お客様の役に立ちたいというのと、自分が集めた仲間と苦楽を共に過ごして、作り上げたいというのがあるので、施工の現場で活躍できるようになったら独立することを考えています。施工以外でも興味のある分野であれば起業をしたいと考えています。

木村
10年後が非常に楽しみですね。ライフタイムサポートを通して、自分が一番成長したところはどこに感じていますか?

鈴木
考え方が大きく変わりました。学生時代のアルバイトをしていた時は終わりの時間が来るまでどうやって仕事をうまくサボろうかと考えていて、時間になったらすぐ帰ることを考えていましたが、今は、お客様を中心に業務を組み立てて、会社の中でも、どうやったら効率的にできるのかを考えるようになりました。なので時間軸から成果や、こなす業務量に軸を置くようになりました。

木村
アルバイトとかは結構どうやったらサボれるとか、つい考えてしまいますよね(笑)。最後に、高校生たちに対して進路選択や就職活動についてご自身が感じられたことなどメッセージがあればお願いします。

鈴木
私は高校生の時、派遣の仕事やアルバイトが続かなかったり、逃げてしまうことがありました。自分の意見が言いづらい環境だったり、人間関係が上手くいかないことがあると、働いていても辛いことが多いので、一つ言えることとすれば、会社見学の際にその会社の社風や社長の目指すビジョン、価値観などをしっかりと理解することが非常に大事だと思います。

自分を認めてくれる環境があると、伸び伸びと仕事が出来るので、そうすることで成長スピードも変わってくるので、そこは一番大事にしたほうがいいかと思います。

木村
お話の中で非常に会社への愛や現在の仕事が充実しているところが多く伺えて、とても素晴らしいと感じました。本日はありがとうございました。

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その2)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その1)

古屋
ここから、パネラーの紹介をします。

米山
経産省の産業人材政策室で、キャリア教育や、企業の労働環境整備などを広く担当している米山と申します。

鈴木
文科省の鈴木と申します。初等中等教育局という幼稚園から高校まで、進路指導の担当をしております。また、いじめ対策や虐待対策も担当をしております。一人一社制に関してはいろいろ調べたという経緯がありますので、よろしくお願いします。

新井
新井晋太郎と申します。現在、埼玉県の川越工業高校の定時制で、地理歴史科と公民科の教員をしております。元々、サラリーマンをやっていましたが、合わなくて辞めました。それからは塾講師をして、大学を3年間通い直して、私立高校に非正規で3年間働いてクビになりました。その後、東京の中学校で3年間働いて、自分がキャリアで悩んだので、キャリア教育をしたいということで、埼玉県の高校を受け直して、今4年目です。今は高校3年生の普通科で担任しています。15人生徒がいまして、1人が大学受験、残り14人は100%高卒就職するっていうことで、すごくキャリア教育に関心があります。よろしくお願いします。

勝山
株式会社ハッシャダイの勝山と申します。ヤンキーインターンができるきっかけとなった元不良と書いてありますが、最近、経歴詐称問題とかで話題になっていて、元不良や中卒ってワードをあまり使いたくないですが、事実として、非行に走っていた時がありました。

実は、ハッシャダイは嫁の兄が経営している会社で、私はその嫁の兄に救ってもらった経緯から京都から東京に出てきております。現在は同じような経験をしてきた少年院の子供たちや、児童養護施設の子たち、高校生に対して自分の人生を自分で選択しようという言葉をテーマにキャリア講演をさせていただいております。よろしくお願いします。

山田
株式会社インフラトップというDMM WEBCAMP というプログラミングスクールを運営している会社で人事をしています。山田と申します。所属としては、親会社のDMM.comの人事に所属をしていて、半常駐ぐらいの形でインフラトップの方にコミットしています。また、DMM.com関連の他のスタートアップ何社かの人事とかも兼任しながらやっているという状況です。

2月にハッシャダイさんから、インターン生1名をご紹介いただいて、今インフラトップで採用して、20歳の男の子が働いているという状況でございます。人事目線や、ビジネス側の視点の方の話とかを今日は求められていると思っているので、その辺の話ができたらと思っております。よろしくお願いいたします。

古屋
私は今回のイベントの主催をさせていただいているスクール・トゥ・ワークの代表理事をしております古屋です。スクール・トゥ・ワークは社外活動的にやっていて、本業ではリクルートワークス研究所というところで、次世代の若者のキャリア形成の研究をしております。本日はよろしくお願いします。

私は、高卒就職というテーマのディスカッションをオープンな場でやるのは、今まで無かったんじゃないかなと思っています。大卒の人たちがキャリアについてトークセッションをするのは、今までいくらでもあったと思うんですよね。しかし、そこに高卒の方が加わっただけでこんなにレアになるのかと感じています。

まず、最初にハッシャダイさんの活動をどんなことをされているのか、勝山さんお願いします。

勝山
今日の会場は弊社の「ハッシャダイカフェ」でもあります。皆さん来ていただいていますので、簡単にハッシャダイの紹介をさせてください。ハッシャダイでは、中卒、高卒の若者たちの選択格差、機会格差を解消するというのを主に事業としてやっています。

ここは、ハッシャダイカフェというところなんですけれど、基本的に24歳以下の若者であればドリンクが全て無料で飲めたり、進路相談ができたりするというところです。教育関係者の方や、教育にまつわる企画であれば基本的にここを無料で貸し出しています。

選択格差、機会格差は若者たちにどのようなものがあるかというと、4つあると思っています。学歴格差、地域格差、情報格差、経済格差。この4つの格差を選択格差と私たちは言っています。中卒、高卒の若者たち、特に地方にいる若者たちは、こういう格差に悩まされているのと、私たち創業メンバーも格差をすごく感じていたということから、これを是正したいという想いで事業をやっています。

私たちはその格差を無くすのに一番重要だと思っているのが移動だと思っています。移動が格差を破壊すると思っていて、その人が変わる要因みたいなものってたくさんあると思うんですけど。私自身も非行に走っていたという話を先ほどしましたが、生まれた環境によって選択できないとかっていう子たちをたくさん見てきたました。周りには少年院に行ったりする子がいっぱいいます。

少年院の子たちとかは、少年院出てから2、3日はすごく良い子というか、普通に更生しているんですけど、一週間たったらまた、同じように再犯繰り返したりする子が結構いるんですよね。この原因は、コミュニティ依存してしまっている若者たちが多いと思っています。タコツボ化って言うんですかね。私自身も、京都から東京に出てきて、家族とか友達に一番言われたのが、顔つき変わったよねとか言われたりするんですよ。若者たちを移動させてあげて、自分たちのコミュニティから抜け出させてあげることで、また、違う文化や、違う当たり前みたいなものに気付いてもらい、自分のやりたいことや新しいことを見つけてもらうということで、事業を行っています。

一つ目が、「ヤンキーインターン」という事業です。都心体験型インターンシップと呼んでいて、地方にいる18歳から24歳の若者たちに食・職・住を全て無償提供して、大卒者と変わらない選択肢を提供するっていうのを基に、ヤンキーインターン事業をやっています。

もう一つが、「トラベルインターン」と呼んでいて、都心体験型インターンシップでは、半年間、シェアハウスに住んでもらって研修するんですけど、心理的にも非常にハードルが高いので、中卒、高卒の中でも意識の高い子たちであったり、一度ブルーカラーの仕事を経験して挫折をしたりとか、すでに変わりたいと思うようになった子たちが来ているんですよね。ですが、そういう子たちってごく少人数で、私たちが本当に変えてあげたいとか、機会提供をしたいと思っている若者たちにはまだ、届けられていないということで、この事業を始めました。「移動就労型遊学事業」と呼んでいて、主に沖縄であったりとか、北海道の観光産業であったりとか。長野県の鯖江と言われる伝統産業みたいなところを就業先として連携させていただいて、若者たちがこれまで自分の力だけではできなかったような移動をさせてあげる。それで、働きながら学ぼうよとか、遊びながら学んでみようよっていうのをコンセプトに、皆に「移動体験」を提供しています。

また、こういうカフェとかでいろいろと勉強会とか、キャリア研究会みたいなものとかをやって、若者たちの進路選択、中卒、高卒学歴の若者たちが進路選択をしっかりできるような環境っていうのを作っていくっていうのを基に事業をやらせていただいております。本日はよろしくお願いします。

古屋
ありがとうございます。早速パネルディスカッションの方に入っていきたいと思いますが。今日は、テーマを5つ用意していて、パネルディスカッションの後とかQAセッションという、インタラクティブなセッションもやりたいと思っています。皆さんも、テーマを見ながらしっかりと言いたいことを整理してもらえればと思っております。もちろんパネラーの皆さんも、テーマを見ながら私が雑談している間に、自分の思考を整理しておいてもらえたらと思っていますので、よろしくお願いします。

 

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その1)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

勝山
皆さん初めまして。株式会社ハッシャダイの勝山と申します。今日のイベントは、高卒人材の就職に関する有職者トークセッションという堅そうな名前になっています。私は、今日札幌から帰ってきて、大通高校という高校でキャリア講演をして、昨日は「ヤンキー母校へ帰る」の舞台になった北星学園余市高校で生徒たちの進路サポートを行ってきました。今日は高卒人材の就職に関するお話しができるので、非常に楽しみに思っております。

今日は最初に、スクール・トゥ・ワーク代表理事の古屋さんから、これからの高卒人材の就職に関することについて、オープニングトークをしていただこうと思います。オープニングトーク、パネルディスカッション、その後はネットワーキングっていう形で、これからの就職に関することをディスカッションできていったら良いなと思っております。本日は、文科省、経産省、川越工業高校の先生、そして株式会社インフラトップの人事の方に来ていただいております。本日はよろしくお願いします。

では、早速ですけれども、古屋さんからオープニングトークをしていただけたらと思います。よろしくお願いします。

古屋
早速ですが、質問をしたいと思います。今日の朝ご飯がパンだったっていう人、手を挙げてみてもらっていいですか。2つ目の質問。結婚をしているという方は手を挙げていただいていいですか。3つ目の質問。今の仕事がめちゃくちゃ楽しいという方は手を挙げていただいてもいいですか。結構な人数が手を挙げちゃったんでつまらないですね(笑)。4つ目の質問。私は中卒もしくは高卒ですという方、手を挙げていただいていいですか。ありがとうございます。

この4つの質問ってそれぞれ全然関係無いんですよ。でも、高卒と大卒の「スクール・トゥ・ワーク」の在り方、学校から職業への在り方というのは、それこそ全然違うわけです。それは良いとか悪いではなく、単なる違いです。朝ごはんにパンを食べようがご飯を食べようが良いも悪いもないわけです。しかし、高卒と大卒は優劣のように感じられてしまっている。ここが私のすごく大きな問題意識で、今日こういうイベントを開催している理由でもあります。

最初に、私はまだwhyが足りないんじゃないかと思っています。人間のキャリア作りって当然産業構造とか雇用実践とかによって作られていくんですけど、皆さんがおっしゃっている通り、現代の産業構造も雇用実践もめちゃくちゃ変わっているわけじゃないですか。そうすると、キャリア作りが変わるのは当たり前ですよね。当たり前のことってもっと疑わないといけないと思っているんですよ。

ということで、今日はみなさんでキャリアづくりのwhyを考えていきたい。大学生の就活、どんな服装でしますか?

聴講者1
ずばりスーツ。

古屋
ありがとうございます。皆さん、リクルート・スーツでやりますよね。これは当たり前だと思われているじゃないですか。じゃあ、なぜ就活はリクルート・スーツなんですか。

聴講者2
文化と企業の戦略じゃないですか?

古屋
ありがとうございます。模範解答は、マナーとか経済的格差が見えないとか、そういうのが言って欲しかった回答なんですけど。答えは、大学生が「学ラン」を着なくなったからなんですね。リクルート・スーツは企業の戦略で伊勢丹が1977年に売り出したものです。それまでは、大学生は「学ラン」で就活してたんですが、「学ラン」を着なくなってきたんですよ。だから皆、大学の応援団とかの「学ラン」をシェアして就職活動を行っていたので「学ラン」がヨレヨレになってきて、ちょっとダサいみたな事案が発生したんですよね。そこにビジネスチャンスを感じた企業の戦略で、伊勢丹が1977年に売り出しました。だから、実際に40年ぐらい前にそういう発想をしたビジネスパーソンがいたっていうだけのことなんですよね。どんなマナーでも、何かすごい背景があるわけじゃないんです。

では、2つ目、企業から採用される時どうやって選ばれましたか。前に座っている方、採用される時に、どうやって選ばれました?

聴講者3
面接。

古屋
面接ですね。実は、面接という採用方法は世界的に見ると、全然スタンダードではないんですよね。では、なぜ日本は面接で採用するようになったか。基本は、高校生も大学生も一緒なんですけれど、一次面接、二次面接みたいな感じで就職活動をする。なぜ日本は面接の採用がスタンダードかといいますと、ものの本によれば、それは「卒業の前に採用するようになった」からなんですよね。どういうことかと言うと、昔は学業の成績で採用していたんですよ。ですが、1950年代に学生の争奪が激しくなった時、今みたいな学生の青田買いみたいな状況になって、結果として学校の成績が見えなくなったんですよね。3年生とか4年生とかで就職すると学校の成績が決まっていないので、それが見えなくなったために面接でその人物の人柄を見抜いて採用しようっていうふうに転換したんです。実はこれもすごい合理的な理由があるわけじゃないんです。

ここからが本題なんですけれど、高卒と大卒の初任給を知っていますか?これが、差があるんですよね。これなぜあるのかと思いますか。

聴講者4
大卒の人が働く業種が増えると、お金も増える。

古屋
職種が違うということですね。実は就職先の企業規模が大卒の方が大きいっていうのがあるんですけれど。もっとすごい具体的な理由があるんですね。

実は調べてみると、国が決めたからです。国が決めたのは1940年、会社経理令という勅令が出てですね。それで、学歴別の初任給を国が初めて法定化したんですね。それより昔は、学校別とか学部別とか個別で決まっていたんです。同じ早稲田大学の人でも、この人は広告効果があるから200円で採ろうとか、普通の人は40円とかそういう風に決まっていたんですね。

昭和15年10月15日、こういう文章、ちょっと薄れて見えなくなっているのですが。大卒も技術系と事務系に別れていて、初任給が分かれているんです。そこは専門学校みたいなところでもあったんですけれど、下の方に高等女学校とかですね、これを国が決めていたんですよ。こういうのを研究されている学者さんによると、これが戦後の日本的雇用システムの中で、学歴別の初任給の差というのに繋がっていったとされています。

当たり前を疑おうということで、最後にもう一つ。ここにいらっしゃる方は、かなりご存知の方も多いと思いますが、高校生は「一人一社制」というシステムで就職活動をしています。高校生が就職活動をする時に、一社しか応募できない、同時に一社しか選考ができない。良し悪しがある制度ではありますが、そういう話ではなくて。なぜ「一人一社制」なのかという質問です。

聴講者5
なぜですかね。

古屋
文科省の鈴木補佐がいらっしゃっているので、今の制度的な話はぜひお話しを伺いたいと思っています。非常に日本の高校生の就職っていうのは、世界的に稀に見るマッチングというか就職が上手くいっているというように言われていて。就職率自体は98.5%という驚異的な数字を出しているんですね。こんな国は日本しかないんですが、一方でハッシャダイさんが取り組まれているように、やはりそこにミスマッチも起こっているというのが現実です。入社した後、3年で4割が辞めているという数字があるので、「一人一社制」はそういう制度です。

なぜ、この制度が始まったかと言うと、かなり面白い理由があって、簡単に言うと「アメリカに勝つため」なんですよね。第2次世界大戦の総動員体制で、1941年12月に労務調整令というのが出ているんですけれど、国民が高卒の生徒全員を国民職業指導所、今でいう、ハローワークですね。そこで、しっかり就職できるようにしたんですよ。理由はシンプルで、ゼロ戦や銃とかを大量に作らないといけないわけじゃないですか、あれを作るために、最適なところに就職させて、すぐに離職しないように国がしたっていうことですね。だから、一社しか受けられないようにしたんですね。本によれば学校と国による、斡旋体制の確立が戦後の中学と高校に残っていて、2019年の現在も高校においてそのシステムが残っているという風に言われています。歴史をたどれば、本当にそれだけのことなんです。びっくりしますよね。だから、「当たり前のことをもっと疑った方がいい」と思うんですよね。私はそういう考えで活動をしています。

【授業レポート】2019年6月6日埼玉県立上尾高校 後編

2019年6月6日(木)埼玉県立上尾高校において特別授業を行ってきました。当日の様子をレポートしていきたいと思います。

前回 【授業レポート】2019年6月6日埼玉県立上尾高校 前編

3.「職業人インタビュー」

「質問に答えるコーナー」のあとは、4つのグループに別れてより深く生徒たちと対話をする「職業人インタビュー」の時間となりました。

講師の工藤さんのグループでは、「社会に出てみてギャップはありましたか?」などの質問がやりとりされていました。

「もっと世の中はうまくいくと思っていた。やりたいと思っていたことが、全てうまくいくわけではなかった。考えが甘かったなと思ったことは多かった。」と工藤さんの回答。工藤さんは生徒1人1人と向き合うため、グループ内全員の名前を丁寧にメモしていました。

今度は逆に工藤さんから「普段の仕事やアルバイトは何をしているの?」と聞くと、新聞配達、介護職、ドーナツ屋さんの店員、ダイレクトメールのポスティング、組み立て作業・バイクの改造など、多種多様な答えが飛び交いました。

すでに様々な仕事に触れている生徒たちが「学歴」について気にしていることを見て「自身が大学を卒業していないことに対して最初の数年はコンプレックスを拭えずに苦しみましたが、今はそれが全く関係なく接してくれる職場の仲間とも出会うことができました。今では“ラベリング”をしていたのは自分の思い込みだったという側面もあるんじゃないかと感じています。」と工藤さんは率直に生徒に想いを伝えます。

また、高校を卒業していない人への待遇や差別に関して、生徒たちからは「割りに合わないなということや、給与などの数字も、理不尽だと思うことも多いです。」、「大卒の人だけが得をしている社会に納得がいかない。」や「17~19歳まではそう思っていたけど、自分は今20歳を超えたが、今は開き直っています。」など、工藤さんと同じように率直に様々な考えを打ち明けていました。

更に一歩踏み込んで、「もっとこんな世の中になった方が良いことは?」という工藤さんの質問に対しては、生徒のなかで熱く議論が交わされ、「非正規の採用者に対する企業の育成の対応などが変わってほしいと思っていました。」という意見も出ていました。

授業に参加していたある生徒は、いじめを受けたことをきっかけに中学から不登校になり、20歳半ばで定時制高校に通い高校卒業の資格を取りに来ていました。

「高校を卒業したらやりたいことはある?」という質問に対して、「特にないが、安定した職に就きたいという気持ちが一番です。夢よりもまず現実的なことが頭に浮かびます。」と答えていました。安定した職に就きたいけど、できるのだろうかという不安を元に、工藤さんやまわりの講師にたくさんの質問をしていました。

講師の森川さんのグループでは、「定時制にきて良かったことは?」と聞いてみると、その意外な答えに驚いたそうです。「普通の学校にいる時は自分はできないと思っていたけど、ここに来ると周りが真面目にやっていない人ばかりだから、自分に自信がついて良かった。」

森川さんは、生徒が「自分は周りより劣っている。」や「自分はなにもしていない。」という気持ちが強いと感じ、「何もしていないと自分で思ってしまっているだけで、立派に仕事を持ったり自分の道を持っているのに。」と振り返っていました。

講師の龍神さんには、生徒から「やってみたい趣味や仕事などはあるんですが、いろいろと考えすぎて1歩を踏み出せなくて悩んでます。」という質問があり、「いろいろと考えすぎての“いろいろ”とは例えばどういうのですか?」と龍神さんが聞いていました。

生徒からは「過去の失敗した時のことを考えてしまって前に進めないです。」とのこと。龍神さんは、「とりあえずやってみよう!しか言えません(笑)。」、「失敗が怖いんじゃなくて他人から変な目で見られるのが怖いのではないですか?だったらまずは、家で1人で試してみたり、他人と関わらなくて良いことから挑戦してみよう。」や「ネットが普及して行動する敷居が下がっていると思いますよ!」と自分の体験を引き合いに、具体的なアドバイスをしていました。

講師の竹田さんは、第1回の授業も参加して今回2回目の参加。今回は、「キャリアのRPG」というワークショップを使い、生徒さんと一緒にキャリアについて考えていました。自分ではない架空の若者がハッピーになれるようにキャラクターの設定を踏まえながらアドバイスを考えるという取組から自身のキャリアづくりのヒントを得るのがこのワークショップです。

今回、出てきたアイデアには、「弟が一人立ちするまで家族を支えつつ、同時進行でお金を貯める。100万円あれば海外行けそうだから、パチンコやめさせて月20万円貯金する。その後海外に留学にいく。」といったワークショップの製作者の想定していなかったような具体的なものが出ていました。

こうしたキャリアを考えるワークショップを用いて、更に生徒たちのキャリアづくりを応援していく取組も続けていきます。

多くの生徒が就職活動スタートの直前の時期である定時制の4年生。今回講師と生徒たちの間で行われた、たくさんの対話は、最初の一歩の不安の解消とともに、「最初の一歩」の後の職業人生におけるアドバイスやアイデアがたくさん含まれていました。講師との対話を通じて、生徒たちの中で自分で自分の人生を切り開いていこうという気持ちを生み出していく活動を続けていきたいと思います。

【授業レポート】2019年6月6日埼玉県立上尾高校 前編

2019年6月6日(木)埼玉県立上尾高校において特別授業を行ってきました。当日の様子をレポートしていきたいと思います。


 
今回、行った4年生のクラスの当日の出席者は年齢もバックグラウンドも様々な23名の生徒たち。担任の先生いわく、全員出席は珍しいらしく、当団体からは3名の講師がお話をしました。

講師は、教育系の事業を行う一般社団法人Foraで働く21歳の工藤理世菜さん、元お笑い芸人という異色のキャリアを持ち高卒就職者では珍しいキャリアアドバイザーの職に就く森川剛さん、そして和歌山県でとび職をしていた経歴をもち、今はIT企業で営業職に就いている龍神尚樹さんです。

1.講師の自己紹介プレゼンテーション

工藤さんは一般社団法人Foraで、大学生や高校生向けに授業を行う仕事をしている21歳。経済的な事情により大学を1年生で中退した後に就職しています。

仕事で授業のファシリテーションなどを行っていることもあり、話は非常に慣れた様子でした。途中で「インドネシアのじゃんけん」というアクティビティを取り入れ「最初は変だなと思ってもやってみる。じゃんけんはこういうものという常識を一度取り外して考えてみると、実は社会には様々な当たり前があるんだよということをわかってほしい」と、わかりやすく生徒たちに伝えていきました。

そんな工藤さんの話の中で生徒が最も反応したキーワードがありました。それはいじめです。工藤さんが自身の体験の中で、中学校時代にいじめを受けた経験があることを話すと「俺も」と、一見するとそれまで深くは聞いていないように見えた教室の後ろにいた生徒たちからも声が漏れていました。

いじめを乗り越えて、今大学生に授業をしているような工藤さんのキャリアパスに、これからのキャリアづくりのヒントがあるのではないかと思わされる、心動く自己紹介でした。
 
二人目に自己紹介をしたのは、森川さん。高校生の就活は基本ハローワークの求人票から探すのが一般的ですが、森川さんは大学生のように「リクナビ」などの民間企業の求人媒体を使って就活をし、その後お笑い芸人になったという変わったキャリアパスを持っています。

芸能事務所に所属し、M-1グランプリに出た時の話など、普通の人からは聞けない話が自己紹介から出てきました。実は、上尾高校4年生のほとんどの生徒は、学校の他に何か仕事をしています。

中には、やりたいこと一本では安定した収入を得ることが難しく、定時制に通い、本業にできる就職先を探しているという生徒もいました。そんな中で、森川さんから出た「夢と安定した職業の話」は、生徒にとても興味深いトピックだったようです。

大手の芸能事務所のオーディションに1人で乗りこみ、その結果、思い切った行動が受け入れられて合格した例など、エネルギー溢れるキャリアづくりの話をしていただきました。「桃太郎」を例に挙げて、チャレンジしていくことの重要性を意外な観点で語るなど非常に興味深い内容でした。
 
三人目に自己紹介をしたのは龍神さんです。時間の都合もあり、シンプルなものとなりましたが、出身地が和歌山県であること、高校を中退してとび職になったこと。その後、一念発起して高卒認定試験に合格したことや、さらに一歩踏み出して、今は東京でIT企業の営業の仕事をしていることを紹介しました。

2.「質問に答えるコーナー」

「学歴のコンプレックスはありますか?」、「面接で困ったこと、こうしておけば良かったということはありますか?」、「仕事を辞めたいと思ったことはありますか?」といった本音の部分で気になりますが社会人に直接は聞きづらい質問から、「仕事を楽しんでいるとは思いますが、ストレスも溜まると思います。そのストレスをどうやって発散していますか?」、「自分の中でこれくらいまでなら頑張れるというキャパシティがあると思いますが、そのキャパシティを超えないように、どう自分の中で整理していますか?また、キャパシティをオーバーした時どうやって治しますか?」といった実践的な質問まで、講師が1つ1つ自分の経験を具体的に挙げながら、丁寧に回答していました。

営業、芸人の経験を活かしキャリアカウンセラーへ 後編

今回は、高校卒業後IT人材の派遣会社に就職し、その後お笑い芸人として活動を行い、現在は株式会社UZUZでキャリアカウンセラーとして活躍されている森川剛さんにお話を伺いたいと思います。

前回 営業、芸人の経験を活かしキャリアカウンセラーへ 中編

木村
バイトでキャリアカウンセラーってあまり聞いたことないですよね。だいぶ若い時だと思いますが、当時はいかがでしたか?
 
森川
当時は21歳だったのでカウンセリングに来る人はほとんど年上でした。しかも、私自身がまともに就活をしたことが無かったので、最初は何を話していいか分からなかったです。

そこで1年くらい現場でもまれながら、キャリアカウンセリングを続けて正社員になりました。芸人の方は全く芽が出ずに賞レースに出ても1回戦、2回戦落ちというのがずっと続いているような状況でした。

そういう経緯もあり、私はキャリアについて考えるようにもなり、UZUZで正社員になりました。ですが、私もまだ、芸人は辞めたくなかったので「芸人 ✕ キャリアカウンセラー」で行こうと考えました。

面白い芸人は沢山いるけれど、芸人をやりながら、就活やキャリアについてアドバイスできる人はなかなかいないと思い、両立させることにしました。

私は人生の中で大事な軸が3つあると思っていて、1つ目は最初に物事を始めたファーストワン、2つ目はその世界、業界での1番、つまりはナンバーワン、そして3番目のオンリーワンですね。

常にオリジナルであること。それで、私はこの3つ目のオンリーワン軸で勝つしか生き残る道はないと考えていたんですね。この先ずっとM-1などの賞レースを出続けても多分、決勝には行けないと思ったんですよね。

だから、私はその1年間はネタはやらずに就活アドバイザー芸人として活動をしていこうと考えたんですよね。キャリアカウンセリングも、ただ単にバイトとしてお金を稼ぐ手段ではなくなり、どちらも仕事として本気で取り組めるようになりました。なので、キャリアカウンセリングの部分も正社員として活動するようになりました。
 
木村
オンリーワンを目指して、掛けるの発想をするのはすごいですね。パラレルキャリアとかそういった考えに近いですよね。
 
森川
はい。その時ちょうどパラレルキャリアや副業が世間で騒がれていたので、タイミング的にはちょうどよかったです。なので、ラジオや雑誌などから取材が来て、その時は仕事がかなり増えました。正直ノーマル芸人のままだったら辞めていましたね。

ただ、読みが甘くてそれでも売れなかった理由が、記者の方から就活に関するネタはあるのですか?と聞かれたときに用意をしていないし、一人だとそもそも何もできないというのがあったので、結果的には売れませんでした。
 
木村
非常に面白いキャリアを歩まれていますね。ずっと話を聞いていて感じたことが、高校の就活の時から、かなり周りとは違ったキャリアを歩まれていると感じたのですが、ご自身でキャリアを振り返られていかがですか?
 
森川
難しいですね。私は後先考えずに行動するタイプなので、就活アドバイザー芸人をやっていた時はライブがあったので、仕事を休ませてもらうことも多かったです。

でも、周りに認めてもらえるように必死にやりました。だから、UZUZで最初の年は絶対営業で1位になると決めて1位になりましたし、休むけど頑張るみたいな、結構ずる賢く頑張った部分も多かったですね。

あと実は、私の周り結構高卒、中卒が多いんですけど、やっぱりその進路って土方だったり、現場仕事が多いんですよね。私はそういう仕事には就きたくないっていうのがあって。

なぜかと言うと、高校生の時バイトで福島の復興支援で大型商業施設の建設現場に行ったんですよ。その時の業務が体力的にものすごくきつくて、その時にこれは10年後、20年後は、続けられないなっていうのが自分の中にあったんですよね。

常に自分のタイミングで興味があることをやったら今のキャリアになりました。UZUZ入ってからも一緒です。最近だと、広報をやりたいと手を上げて、今は同期の広報を手伝っています。

また、地方創生のPR動画なんかもYouTubeにアップしたりと、いろいろな活動をしていて、私の中で高卒だからできないみたいな概念は無く、あったら壊したいっていうのがあるんですよね。

「学歴が無いからこの仕事はできない」みたいなのはつまんないので、基本何でもやります。
 
木村
ありがとうございます。すごい行動力と積極性ですね。最後に森川さんの今後の理想の社会人像やビジョンなどはありますか?
 
森川
私は、やりたいことをやれている状態が理想の社会人像だと思います。光ファイバーの営業をしていた時もお金に価値観が寄っている人とかも見て、私は自分の好きなことを鉄人のようにやり続けるというのがありますね。

ビジョンとしては、UZUZの中で、非大卒の領域や既卒、第2新卒の領域のキャリア感を変えていきたいですね。私がこの仕事をしていて一番感じるのが「親ブロック」が多いということなんですよね。

現代のキャリア感が変わりつつある中、親が、前時代的なキャリア感を子供に押し付け、就職させようとする。これが結構問題だと感じています。そこを会社や個人は関係なく、テーマとしてやっていきたいですね。
 
木村
親のキャリア形成に対するリテラシーを上げるということでしょうか?
 
森川
そうですね、親が悪いとは言いませんが、明らかに選択肢を狭めている人たちが多いので、それを変えていきたいです。やはり、今一番ひどいのは高校生の領域だと私は感じています。

自分が身をもって経験しましたので。高校生の可能性を広げていきたいです。辞めた後の道に何があるのかを私と同じで、親と子供は知らないんですよね、だからもっと自由なキャリア形成をできるような社会にしていきたいです。
 
木村
ありがとうございます。ご自分の体験を生かしキャリアカウンセラーとして活躍されているお話で非常に面白かったです。本日はありがとうございました!

 

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