ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その8)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その7)

古屋
「一人一社制」の話については、皆さんも引っかかるところあるとは思いますが、いずれにしても、マッチングが行われる場が作られるという意味では、歴史に学びますと、新卒大卒マーケットができた理由というのも、単純に高度経済成長以降、企業のニーズがめちゃくちゃ増えたことによって、その場ができてきたんですよね。

結局、需要があってマーケットができるので、高卒人材をIT企業がもっと採用したいみたいな話が出てくると、それによって動くんじゃないかなという気がしています。

実はその、民間企業が高卒マーケット参入してみようかみたいな、そこに法規制ないのかみたいな議論が2002年か2003年の小泉内閣の時にされていてます。その時にリクルート社が厚生労働省の課長とディスカッションをしていて、その場で厚労省の課長が、法規制が全くないので自由に参入してくださいというふうに言っていることも事実なんです。ということで、高卒人材需要も歴史的な高さになってきていますから、ここにいらっしゃっている人材ビジネス関係の方はぜひ、参入していただいて、ハッシャダイみたいな会社と組んで、非大卒のマーケットを広げていただければなと、こういうことを言ってよろしいでしょうか(笑)。

鈴木
確かに法規制はないんです。ただいろんな人から聞くといろんなところでボタンの掛け違いが、実は地方で生まれているという話を聞きました。これはちょっと国全体のシステムでなければ法律でもなければ規制でもない。この「一人一社制」という申し合わせでできた仕組みが、独り歩きしている部分があるのかもしれない。それをどうしようかなというのがちょっと今の検討課題ですね。

会場質問者③
3月まで中学教員をしていたものです。今日はありがとうございました。最後の方の話で、鈴木さんのところで、研究調査によって若者、子供等が承認欲求とか役に立ちたいという気持ちが高いというのは、生徒を見ていても思うところなんですけど。

その後、それが世の中に出た時に搾取されているというふうにおっしゃられたと思うんですが、その搾取、何となくイメージは分かるのですが、具体的にこうというのがあれば何かこう、現実とのギャップとはまた違う搾取という言葉がそうかなと思ったので、何かあれば教えてください。

鈴木
端的な言葉で搾取と言ってしまいましたけど、要は給与だったり、それから福利厚生というものについて、はっきり言って高卒、まあ給与格差がありましたけれども、高卒の方の給与が相当低いと。ただ本当は商業高校だって工業高校だって専門高校の方は相当スキル持っているので、最近では研究者、研究開発者の高卒の子たちを採用しているというところもあるところはあるんですが、まだまだそういうのは一部で、なかなかそういうやる気のある子たちを単純労働の場に就かせて、ずっと長時間労働かつ低賃金というところがありまして。

何でこんなことを言うかというと、我々、中央省庁にはいろんな業界から陳情書というのが来るんですね。そういう陳情書は我々からすると怒り心頭になるような内容もあって、中小企業で、これだけの給与で働かせたいのになかなか我々の方に来ない、どうなっているんだ、お前らの学校教育が悪いんだ、ということを言っていて。

それってどれぐらいの賃金で働かせているのかって、ちょっとネットで調べてみると、やっぱり1,000円以下だったりですね。福利厚生どうなっているのかとかネットで調べてみると、土日出勤も結構あって、いろいろネットで噂が流れているようなところから、平然と労基法を無視したようなところで、高校生を就職させろという声も上がってきているというのを見ると、子供たちはやる気があって社会に出るわけですね。ところが現実はそういう状況なんだというところがあります。

就職先という意味では、私はそういうところは、様々な会社や職種に広げていく必要もあると思います。一つの製造業、一つの飲食業だけじゃなくて、いろんな職種に高校生が活用できるというところがあれば、今は価値観が多様化する時代と呼ばれていますし子供たちも様々な価値観を持っていますので、そういった子たちのやる気に受け入れる事ができる、ということができるんじゃないかなというふうに思っています。

そういう意味で、若い労働力を搾取しているとは単純には言いたくないんですけども、なかなかそういう現状が生々しく我々の耳に入ってくる、目に入ってくるというところがあります。そういう意味で、高校生の子たちを上手く活用できるような場というのを、世界を広げていくというところを社会にしてもらいたいというのが、我々学校サイドの、教育サイドの人間としての望みです。

古屋
ありがとうございます。何か雑に扱われてるみたいな状況という……。とある超大手の会社から、高卒の子が何と呼ばれているかというと「技能さん」と呼ばれているという。大卒の人は全く同じ職場でも名前で呼ばれるんですね。高卒の子は皆「技能さん」と呼ばれると。これはもう人権問題ですよね、本当言うとね。

「やりがい搾取」という言葉がありますけど、それ以外にもいろんなものがたぶん何か議論をしていかないといけないフェーズがあるんじゃないかと僕は思っていて。これだけ外国人を受け入れてまで、日本は人材不足になっているわけですから。そこの力もっと使いましょうよっていうのが、私の言いたいことでもあります。

会場質問者④
すみません、質問しようか凄く迷いながら、いろいろ話を聞きながら最後に意見を言いたいなと思いました。高校教員をしております。私が今いる高校は、偏差値で言うと70近く、全ての子が大学に向かうという子供たちを目の前にいつも国語の授業をやっています。それを見ていると、本当にハッシャダイさんのインターンに参加する高卒の方たちの、学ぶ姿勢ってすごくて。でも自己肯定感がすごく低くて。それに対して、いや君たちできるんだよ、言葉の力で人生変えられるんだよということを、たった2時間なんですけれども一回教育することによって、本当に1時間で目の色を変えて学ぶようになる。

本当に多様性のある子供たちが、可能性の無いまま放置されている現状というものが酷すぎる。私はいつも怒りを持っています。

そこで自分の意見を言って終わってしまうというところで、何の解決策も無いかもしれないんですけど、一点非常に私が危惧しているのが、教員の多様性の無さだと思っています。

教員免許を取れる人間っていうのは、ある程度学力があってある程度経済力があって、そしてもう一つ、高校時代にすでに教員になろうと決めた子しか教員免許は取りません。また、今、教育実習生と私面接してきたんですけれども、要はもう就職期間中に教育実習を選ぶ踏み絵を踏んだ子しか教員にはなれないんですよ。そういった免許制度といったもの。例えば勝山さんは中卒だけどこのまま高校生の教壇に立ったらすごく良い先生になると思うんですね。

そういったところで、私個人が何を言っても変わらないかもしれないですけれども、教員の多様性を担保するような政策、国の側に入っていらっしゃる方がいらっしゃるので、ぜひとも一意見として聞いていただければと思い、最後に手を挙げさせていただきました。どうもすみません。

古屋
ありがとうございます。最後に素晴らしい意見にて良い感じにしまったところで、本日はありがとうございました。

(拍手)

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その7)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その6)

古屋
そうですね、採用ですね。自信が無いという話がありましたけど、そもそも日本の大きな会社の人事というのは、人間の評価がそもそも苦手なんですよね。日本的雇用慣行の中では、別に個人個人を見る必要は無いんですよ、一切。何を見ているかというと年次です。入社年次だけを見て、配属を決めればいいんですよ。ですからグローバル目線だと、日本の会社は「評価するという機能」がそもそも弱いと言われているんですね。その最たるものが「面接」での選考。その最先端にあるのがこの「学歴問題」だと私は思っています。

ということでちょっと、会場の皆さんの主張も聞きたいですし、質問のある方は挙手制で参りましょう。

会場質問者①
新井先生に特に質問したいなと思います。私の問題意識の背景と質問したいことをお話しできればと思います。

普段私は、大学の進路選択をもうちょっと解像度を上げてできるように、つまり、法学部って何となく選ぶとか、経済学部って何となく選ぶのじゃではなくてもっと理解度を上げた状態で進路選択すれば、もっと納得いく進路選択ができ、より良い意思決定というものができるようになるのではないか、というのをコンセプトに事業をやっています。

やっぱり現場に入って見ていると、意思決定できる環境がある子だけが大学とかにしっかり行けるかなというように思うんですね。一方で、新井先生がたぶん見られている現場というのは、例えば親がどうしても支援をしてくれないからだとか、自分で決めるしかないから、逆に、何か簡単に意思決定ができると言いますか。簡単と言うよりかは、頑張ってこういうふうにやるしかないから僕はこれをするんだって覚悟があってできる。親もそれを止めないというのがあるから意思決定ができる一方で、たぶんできない何かががんじがらめになっている子たちもいるんじゃないかなと思うんですよ。

私の目にはあまりそれが見えていないんですよね、普段の現場だと。現場で生徒とかにお話しをする時に、この子って凄いがんじがらめになっているなだとか。そういう生徒さんが一歩踏み出すためには、どういうような要素があったら前に進めるのかをお聞きしたいです。

新井
そうですね……。今、接している子たちは経済的な理由で進学の選択ができない子がほとんどなんですよね。自立しなきゃいけないって意識がたぶん強いですね。とにかく働かなきゃいけないという状況にあるので。例えば、清掃業やりたいとか、宅配業やってみたいとか、結構、具体的にポンポン出てきています。

逆にあんまり言えない子というのは、ちょっとやっぱり親の束縛があるとかはしますかね。あとはそもそも何も考えていない子とか、自信が無い子とかがそういうのに踏み出せるように、私は社会人の方を招いています。

やっぱり人間って結構、身の回りの人にめちゃめちゃ影響受けるじゃないですか。自分なんかも、父親が短大卒で、母親が高卒なんですけど、兄貴がむちゃくちゃ頭良くて。塾行かなくても中学で一番頭良くて、進学校入って、東北大学一本で、現役で受かって行っちゃったんですよね。そういうのもいたから、自分もそうならなきゃいけないとか、やりたいと思って。今接している子たちとは逆なんで。逆にロールモデルを示すと、親御さんが片方しかいなくてパートタイマーだったり、いろいろあるんですけど。

基本的に教えている子たちって、ほぼ教員にならないじゃないですか。教員になる子たぶん1%以下だと思うんですよね。だから、僕らはロールモデルになり得ないんじゃないかなと思うので、生で働いている人に来てもらって、ロールモデルになってもらうと、こういう道もあるんだなと思うことで一歩踏み出せるのかなというふうに僕は思っています。

勝山
僕もいいですか。僕の周りでもたくさんいるんですけど、これ解決できるのかできないのかというと、正直言うと、家庭の事情だから解決できないかもしれないよねと思っていることなんです。

周りに中卒、少年院に入っている子たちが結構いるんですけど。少年院の友達の子が出てきて「俺、高校通いたい」というのをお父さんに言った時に、お父さんは「何言ってんのお前。俺、中卒で親方やってきたんやから、お前もそれで行けるねんから、高校なんか行くな」と言う親が結構多かったりするんです。「俺がこうやったから、お前らもこうやって生きろ」と言う人、めっちゃ見てきたんですよ僕。

それによって、自分がやってみたいとか、こういうことやってみたいって思ったとしても、親に全部阻止されてしまうというのを、いろんなところで見ています。そうなった時に、じゃあ何か、親以外の情報とか、それこそ学校でいろんな進路選択ができるような環境があれば、その子が親というしがらみから抜け出して一歩を踏み出すこともできるんじゃないかなと思ったりしています。

会場質問者①
はい、ありがとうございます。もう一回だけご質問したいんですが、今そういう人が目の前にいた時に、勝山さんだったらどういうふうに声を掛けたり行動したりしますか。

勝山
それこそ面白いことしている子が一人いるんです。その子、僕と同い年なんですけど、少年院に入ったりいろいろして、親からも地元出るなとか、お前もとび職で親方になれって言われてたヤツなんです。

「一回海外行ってこいよ」と言って、「カンボジアとか行ってきたらどうなん」と言ったら12月にカンボジアに行ったんですよ。今、何しているかというと、カンボジアで屋台やっているんですよ。

「めっちゃ人生おもろいわ」と言って、Twitterで見たら日本料理を屋台でやってるらしいんです。またちょっと違う選択の仕方なんですけど、今人生超楽しいと言ってて。

ということで、僕はそういう人には、一回カンボジアとか日本と違うところ一回行ってみたらどうなのと言っています。それでめっちゃワクワクしてるし面白いわみたいなこと言って働いている子がいますね。

会場質問者②
キャリアバイトのサービスで、長期インターンの支援を行っているのと、あと、僕自身が地方出身で高校中退して、大学に行って社会人になったので、ハッシャダイさんの授業聞けるのもすごい興味があって、それで参加させていただきました。

一つ皆様にお聞きしたいのが、ちょっと時代の流れとかもあって、22春卒の大学生から数年単位で拡大するというのと、2022年から成年年齢の引き下げというのがあると思うんですけど、課題感もある高卒で就職する人が、「一人一社制」というところのブレイクスルーになり得るものって何なのかっていうところをお伺いしたいです。

米山
そうですね、ありがとうございます。まず、事実として申し上げると、通年採用という方針が報道でも出てますけど、それほど急激には広がらないと思います。

経団連のやつとかも、ちゃんと読むと、これは「卒後通年」という、つまり、通年って本当にいつでもじゃなくて、卒業後でも取りましょうよ、なんです。これはこれで凄い良いと思うんですけど、やっぱり全体としてのパーセンテージがどこまで出るかというと、最悪卒後収入が無い状況というのを許容できるかというところもあるので。事実上のパーセンテージがそんなに増えるかというとそんなに増えないと思います。

僕個人としてはその、3月6月というルールの関係では、当然ながら目安としては非常に必要なものだと思っていますし、一括採用というものの評価としては、正に20代の失業率が日本はかなり低いと。ヨーロッパとかよりかなり低いところも含めて、かなりポジティブに評価しなければいけないところはあると思いつつも、さっき言ったように、どっちかと言うと本当に、インターンという名の下で説明会が行われていたりとかで、実際かなりマッチングとして有効なインターンとかというのが、使われている度合いがまだ低いというので非常に問題意識を持っています。その辺りを3月6月というルールとの関係でもうちょっと整理したいなというふうに思っています。特にこの世界は、裏で行われていることと表の建前っていうのがちょっとズレてきているというのが結構あると思うので、そこの整理も含めてやりたいなとは思っているのが現状としてあります。

正にそういう動きというのが、社会全体としてある程度インターンってもっと必要だよなという声が結構出てきているんです。僕も本当驚いていますけど。その中で本当に必要に迫られてというか、起こっているというのが僕の思っているところで。高卒のところでも同じことが起こる、起こり得る状況にはなっていると思うんです。つまり、さっき鈴木さんからも現状をお話しいただきましたけれども、やっぱり一人の生徒にいろんなオファーが届き始めているというのが現状としてあって。要するに選ぼうと思えば選べるという状況はあると思います。それがどこまで広がるかというところで、というのがブレイクスルーになり得るのかなと思いますね。

鈴木
「一人一社」と成年齢引き下げの話がありましたが、成人年齢引き下げの話になりますと、高校3年生で成人が達成しますので、実は親の束縛無しに就職しようと思えばできるということになっているんですね。ただ、高校生なんですよ、そこは。高校というカテゴリーに入っているというところがあって、やはりそこは進路指導を行っている先生たちがいるし、日々の学業があると。

大学生と高校生でどうしても違うなというのが、高校生は3年間きっちりとしたカリキュラムを全うするんですね。まあ大学生がしてないというわけじゃないんですけど、大学生は単位制というところもあって、大学2年生である程度就職活動ができたりとかというところもあるんですが、高校生の場合3年生までカリキュラムを全うしなければならない、そうしないとやっぱり世に出るのはちょっと難しくなってくるというところがあるので、それを行いながら進路指導というか、就職活動も行うというところに実は「一人一社制」のキーワードがあります。

「一人一社制」、要は一種の予定調和の中で行われているシステムなんですね。企業側も面接の回数を減らしたい、一回で終わらせたい。学校側も就職する子を生み出したいというところのwin-winで。実は厚生労働省と文科省で去年の春から調査したところ、企業側からも学校側からも8割は前向きに捉えられているシステムという事になってはいるんです。

じゃあ生徒、もしくは就職した子たちがどう思っているかというのは、これから調査をしていかなきゃなというところはあるんですけども。そのメリット・デメリットについて、例えば地方で就職をするということは、新井先生もおっしゃってましたけど、親御さんのですね、声が相当大きいんです。学校側も親御さんに対して相当遠慮しますし、それが本人の声なのか親御さんの声なのかというのは、そこら辺はそんなに踏み入れられないという学校側の弱さというところもあると思います。そういったところも「一人一社制」の数字になっちゃっていると。

ただ、自由に就職して自由に転職してという、考え方からすると、何だこの制度は、と。まるで許嫁がある昔の結婚のようなシステムじゃないか、と。確かに古臭く見えるところがある、そういった社会システムというのをどうやってブレイクスルーしていくかというところではあると思います。

ただ、マッチングは上手くいっているので、その後の3年後の離職率4割というのが、高いか低いかというところについても、実はあまりきちんとした研究者が現われてきていないというところが現状です。この4割という中身が問題ですね。なぜ3年間で辞めていくかというと、やっぱり中小企業に勤めていますので、人間関係が狭い。なので、どうしてもその狭い中での人間関係に耐えられなくて辞めるという子たちが結構多い。一方で、やっぱり若いですから、次のステップに行きたいという子も何割かいるというところもあり、清濁あるというのが実情。というのは進路指導の先生方の集まりの中で言われている。

ですが、この4割、離職率というのはどういったものを受けて皆さんも考えあぐねているというのが実は実情だったりするというふうに聞いてはおります。

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その6)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その5)

勝山
僕がずっと言っているのは、「第3の選択肢」を作っていきたいということなんです。今って、18歳での進路選択は就職か進学の2択しかないじゃないですか。日本の若者は一回就職してから大学に入り、もう一度学び直すみたいなことってやらないじゃないですか。2%ぐらいしかそういったことをやっていないと言われていて、世界的に見てもかなり低い数字と言われています。そういった中で、18歳での学力みたいなものっていうのが、大学進学に影響するというのはおかしいと思うんですよね。

僕自身もそうなんですけど、今になって大学に通いたいなと思っています。新しく学び直したいなという思いがすごく強いです。この間ですが、ヤンキーインターンの生徒でも就職ではなく慶應義塾大学に受かった子がいるんですよ。高校を卒業して一回働いてみて、そこで何かまた学んでみたいなと思ったら大学へ進学して、大学でスキルを身に付けて、違うキャリアというのがあり得るというのも全然アリだと思います。日本でもそのような慣習が出来上がっていったら、若者たちの中で、もっと学ぶことに対する楽しさや学ぶことに対しての意欲が増えるんじゃないかなと思っています。

今日も「ヤンキー母校へ帰る」の舞台になった高校へ行ってきて、めっちゃヤンキーな子が一杯いたんです。その子たちに伝えたのは、日本の若者たちって世界的に見ても自己肯定感がめちゃめちゃ低いと言われていて、日本の若者は現状の満足度よりも未来に対しての期待度の方が低いというデータが出ているんですよね。

これは世界的に見ても日本の若者だけと言われていて、もっと未来に対してワクワクしようぜという話をしてきました。皆は何でそんなに未来に対して希望を持っていないのかと問うと、大体が受験のために勉強しているとか、外的要因で学校に通っているという子がかなり多いなと思っていて、もっと自分がやりたいこととか、自分が格好いいと思うものに対して、どんどん一歩踏み出して行動しようと言いました。じゃあその時に、こういった学びが必要なんだとか、こういったことを勉強しなあかんってなった時に、真剣に学ぶと思うんですよ。

いつでも学び直せるようなリカレント教育とかが今騒がれているんであれば、若者たちがいつでも学び直せるような環境というのを作っていくのが一番重要じゃないかなと思います。

古屋
今のお話を聞いて「平均的日本人像」という言葉が浮かびました。各国と比べて見てみるとどういう「像」かと言うと、仕事のエンゲージメント・レベルが一番高い人間を指すレベル5って、日本人の中には3%しかいないんです。アメリカでは30%います。アメリカでは仕事に燃えている人が30%いるんだけど、日本人は3%しかいない。世界の中でぶっちぎりで低いんですよ。だから日本も、仕事に熱意を燃やしている人はほとんどいないんです。超レアキャラなんですよ。

一方で、ファクトとしてもう一つ、日本人の能力の高さなんですよね。これは、5年ぐらい前に、OECDがPIAACって言う調査を社会人向けに実はやっているんですよ、日本ってOECD加盟国の中でぶっちぎりで全科目1位なんですよね。20歳から65歳までの成人男女にテストさせているんですけれど、日本人は平均点が全教科1位なんですよ。僕がそれを見て思ったのは、要するに日本人って、「やる気はないけれど能力はある」。これたぶん最強ですよ。やる気ださせるだけで力を発揮するわけですから。実はポテンシャル民族なんですよね。日本というのはポテンシャルの高い人ばかり住んでいる島なんです。だけどやる気が無くて、満員電車とかで皆目が死んでいるみたいな。これはあまりにも悲しすぎませんか。そんな話をちょっと今思いました。

新井
教員という目線で考えると、埼玉県だと浦和高校っていうところが凄いというふうによく言われるんですよね。何でだと思いますか?

参加者男性

偏差値が高いから。

新井
そういうことですね。東大輩出全国1位の公立高校です。じゃあ「何でそれが偉いんですか」というのを定時制高校で働いてる自分は感じています。東大行ったら幸せかと言うとそんなこともなくて。ただ幸せって何なのかなってことを考えなきゃいけないと思っています。

僕も一応、群馬県の一番手の県立高校に通って、MARCHの大学入って、文学部で歴史を勉強していたんですが、周りがみんな就活しなくて、部活の皆が就活していたからその流れで就活して、なんとなく大企業に入った方が良いのかなと思い、カッコイイから営業やりたいって感じで就職してみたけど、本当にやりたいことじゃないと思い辞めました。なので、本当にやりたいことを追いかけて、やりたいような環境にして行けたら良いのかな。それは、たぶん大人もそういうふうに向かっていかないといけないのかなと思います。

鈴木
先ほど自己肯定感の話が出ましたね。国立教育政策研究所というところで調べたのですが、子供たちの、世の中や学業に対するモチベーションを何年かかけて調べているのですね。そうすると、とりあえずその自己肯定感というのは先進加盟国の中でも最低ランクだったりという状況があるんです。ただ、その中でも少し希望があるのは、そういう今の子たちほど、承認欲求と言われるような、認められたいとか褒められたいという欲求が高い。その中でも役に立ちたいという項目が相当高いんですよね。たぶんOECDの平均より上なのかなというぐらいの数字が出ているのを聞いたことがあります。

じゃあ世の中に出た時、その「役に立ちたい」という気持ちが搾取されていないかどうかというところだと思うんですね。役に立ちたいというのがイコール就職という時代なのもどうなのかなと思います。いろいろな価値観や選択肢がこれだけある世の中ですから、果たして就職だけなのかというところもあると思います。

逆に、世の中がそういう気持ちに応えられるような、新しい産業だったり就職形態というものだったりを用意してくれる社会があれば良いなというふうに思っています。

実は私は、ベンチャー支援をやっていたところがありまして、社会としても、様々な価値を受け止められるような職種を用意できれば良いのかなというふうに思っております。

ちょっと蛇足になるんですけれども、30年、40年近く初等中等教育に携わっている者から見ますと、今の子供たちというのは、相当良い子たちが育っていると思います。戦後生まれの昭和世代から言わせてもらうと、物足りないとか、活力が無いと言う方が結構多いんですが、ルールや道徳というのをきちんと理解できて、論理付けた思考を持てる子たちが育ってきている。これはもう、学校教育の賜物じゃないかなというふうに思っているんですね。

犯罪も少なくなっています。そういう意味では、教育全体で人は育てられたのだから、じゃあ社会に出た時、社会がそこで育てるということは、新しい変化を生み出せるんじゃないかなというふうに思っております。もう少し旧態依然とした受け入れというものをブレイクスルーすることができないかなと、学校サイドや教育サイドの人間からするとそれが希望かなと思っております。

米山
新しい時代にということで、ポイントはやっぱり、多様性をどう受け入れるかみたいな話だと思うんですよね。何でこれがまず必要かというと、私も今担当している中に、働き方改革とかもあるわけですが、話としては結構似ているなと思っています。いろんな解釈がある世界ではあるんですが、働き方改革や労働時間、これ以上働かないようにしましょうというところでいろいろあります。

例えば、高度プロフェッショナル制度の導入です。本質的には、昔は、やっぱり働いている時間と成果がかなりリンクする世界だったので、真面目にやれば、もちろん良い人と悪い人がいても、生産性の差というのも1.5倍とか2倍ぐらいの差でした。しかし、どんどん世の中変わってきて、そのような職種だけじゃなく、いろんなクリエイティブな職種が増えてきて、サービス業を中心に、時間では生産性は測れませんとなった。同じ1時間働いて1を生み出す人と100を生み出す人がいます、みたいな世界が出てきています。それでもなお、時間というものをベースとした規制の部分というのがまだまだ残ってくると思うんです。そういうところなんかも、高卒就職の問題とリンクしていると思っています。この話のポイントは、要するにその能力の測り方というのが、昔は、その真面目さとかというのが、社会にとって結構重要な要素だったわけなんですよね。だけど今って、それ以外の部分も含めて、いろんな評価軸があります。活躍するポイントがあります。本当に評価軸はいろいろ出てきているというところを、どう受容していくかというのがかなり重要なことかなと思っています。

高卒の話で「一人一社制」みたいな話なんかもやや苦しいと思います。これもマッチングのパーセンテージがとても成功していることを前提にしています。やっぱり学校ごとの評価がベースになってきていて、じゃあ、学校では活躍していないけど外で活躍できる人を、どう評価していくかというところで、課題は出てくると思います。それを先生の努力で拾っているというのが現状だと思います。これをどう広めていくかとか、あるいは、どう支援していくかみたいな話は必ず出てくると思います。そういう意味での在り方というのは必ず考えていかなきゃいけないと思っています。

もう一つあるのが、受け入れる側の企業の話ですよね。企業の話で思うのが、「何で大卒と高卒に給料差があるんですか」とか、あるいは「採用要件で大卒以上だとかを設けるところがあるのか」と言うと、これはもうぶっちゃけて言うと、やっぱり企業側も自信が無いと思うんですよね。

つまり、「この人の能力はこれである」というのに自信が無くて、ある意味言い訳に使えるわけですよね。自分の経験から言うと、私も就職活動をしていて、ある大手銀行に内定をいただいたんですが、結局辞退したんです。その時に言われたのが3、4人しか採らないわけだけど、「君が辞退したらその枠一人減っちゃうよ」という。まさにそういう採用の仕方で、もうある意味言い訳ですよね。

そういうのが横行しているというか、実際かなり行われています。なぜかというと、面接でどこまで見極められているかというのは、定量化もできないですし、自信も持てていないというのが現状じゃないかと思います。

実際これは、人事の人からは、面接の時と入った後の活躍度は、特に定型的じゃないフリーな面接と、入った後の活躍度っていうのは相関がありませんと言われています。やっぱり就業体験とかの方がよほど相関性あります。やっぱりそういうのを進めていくというところも含めて、企業側もちゃんと評価するというか、それができれば高卒の方も関係無く活躍できるっていう幅で、正に多様性が広がっていくことに繋がると思います。

まさに今、HR Techとかって多少バズっているワードになっています。そういう採用支援のサービスが非常に出てきていますが、こういうのも含めて企業側を変えていくというのは我々としては非常に重要なミッションだと思っています。我々側のジレンマとしては、そういう人材の施策みたいなものに力を入れている企業と、株価の影響みたいなのは調査しようかなと思っています。いろんな採用とか任用とか評価とかも含めてですが、そういうことに力を入れている部分、なかなか会社の中だとあまり評価されない部門というか、所詮バックオフィスだみたいなところを、どうやって光を当てていくかみたいなことは、我々としても考えていきたいと思いますし、企業さんとしても変わっていただかなきゃいけないというとこなんじゃないでしょうか。

 

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その5)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その4)

古屋
今日もたくさんの方がいらっしゃっていますが、高校を卒業して今活躍している、苦労をしながら仕事をしている若い人と話しをすると、好奇心が旺盛なんですよね。とりあえず何かをやってみて、向いていなかったら辞めればいいみたいな。そういうパラレルワーカー、インデペンデントワーカーみたいなかっこいい言い方がされていますが、彼らはそういう感覚ですね。感触を受けていていると思うんですよね。

ある種、何も捨てるものが無いのかもしれません。考えが変に凝り固まっていない。

勝山
大学生ってその学部によって、経済を学んできたからこういう仕事に就かないといけないとか、そういうのがあったりするのでしょうか。

山田
そんなにはないかとは思っているものの、学歴のバイアスとかはあるかと思っています。せっかく東大出たんだから、せっかく早稲田出たんだからみたいな話は割とあるかと思っています。

私の前職が古屋さんと同じ会社だったんですが、それこそ東大卒や早稲田卒がいますが、入ってやることはテレアポや飛び込み営業も普通にあります。だいたい就職のタイミングで面接官に言われることは、この会社に入ればすごいことができるよとか、企業のコア人材になれるよみたいなことを言われて、入社して3日で400件テレアポをやって、これ絶対に繋がってないでしょみたいなこととかは割とあるかなとは思っています。

勝山
そう考えると僕の場合は、大学を出ていないので、基本的なスタンスで言うと面白そうだったら何でもやりますよというスタンスでした。こういうのをやったら成長できる、それだったらやりますよっていうスタンスなんですけど。ヤンキーインターンの子たちもそうなんですよね。

久しぶりに面談をしたんですけれど、半年後とかどうしたいって言った時に、就職したいですと。どういう企業に就職したいのと聞いたら、別に名前がすごい有名な企業や給料がめちゃめちゃ良い企業に行きたいわけではないんですと言っていました。まだやりたいことは正直分からないんですが、5年後10年後に、自分がしっかりと成長できるような会社に行きたいですと言ってました。とりあえずやってみないと分からないんですって言う子がすごく多いんですよね。そうなった時にフラットな考えで、成長だけを追い求めている子たちって結構多いんじゃないかなっていうのは感じますね。

古屋
僕も本業で3月に50人ぐらい、20代の社会人にインタビューしたんですが、振り返ってみるとやっぱり、最初の進路選択の時に、親との関係で大企業に行かざるを得なかったとか、商社に行かざるを得なかったとか、そういうのって振り返ってみるとすごく後悔に繋がっているんですよね。

そのような外形じゃなくて、これを自分がやりたかったみたいな事を追求できているかどうかというファクターは、実は今後の世の中においてかなり重要になってきているんじゃないかなという気がすごくしています。今の話は、僕の中ではすごく腑に落ちました。

企業における活動、人材育成や強み弱みみたいな話をしたんですけれど、もうちょっと思考のレイヤーを上げて、これからどうなっていくかって話をちょっとしたいなと思っています。

今、インダストリー4.0とか、ソサエティー5.0みたいな話がありますが、高校生が就職する先というのは、今8割以上の方が自分の住んでいる県に就職しているんですね。就いている職業としては、40%以上が製造業という訳です。大卒は10%弱ですので、何でこんなに差があるのかよく分からないんですね。

産業構造は変化しているわけですから、情報通信業にもっと行っていいと思うんですけれど、情報通信業に行く高卒の方って1%程度なんですよね。大卒は8%から10%います。高卒人材ってもっと選択を幅広くできるんじゃないかなと僕は思っているというのが、このテーマ4なんです。まさにそのドンピシャの事を考えている米山さんがいるので、ちょっと話を聞いてみたいと思います。

米山
まず、簡単に言うと雇用って両極化ってしているんですね。まさに、低スキル中スキル高スキルと便宜的に置いていて、アメリカなんかではより顕著なんですけど、中スキルと言われるところがかなり人数として減っている。

中スキルで一番減っているところは何なのかと言うと製造業なんですよね。低スキルと高スキルのところが増えているというのが現状です。

勝山さんも工場でも働かれたとおっしゃられてましたけれど、やっぱり高卒の方で、工場に行かれる方はある程度良いラインだと思うんですよね。でもそこってめちゃくちゃ減りますよっていうのが起こるということです。

なので、じゃあどうしたらよいのかというと、この産業構造の変化っていうところとリンクしているんです。先ほど言ったように増えているところは何なのかと言うと、高スキルの方で言うと、技術職、専門職や経営者みたいなところで、これは便宜的に分けているところです。低スキルの方で言うと、医療サービスとか含めた接客のところですね。というのが、ここが増えているところです。

じゃあその産業構造全体として、経産省の立場としてというところも含めてですが、じゃあどうしたいのかと言うと、特にアメリカとの比較で言うと、この低スキルと高スキルのところが伸びています。これあとで見ていただくようになるんですけれど、日本は、高スキルの伸びが弱いんですね。つまり、低スキルの方は正直に言うと同じように伸びていたりするんです。中スキルの製造とかの減りは、アメリカの方が減っていたりするし、事務職のところが違ったりとか細かいところはあるんですが、高スキルの方の伸びが日本は弱い。

そこも伸びの貢献し得るところとしての高卒人材の可能性というのはものすごい。

古屋君が言っていましたが、やっぱりどうしてもまだまだ一人一社制とかもあってかもしれませんが工場なんかがけっこう良いところですよね。という中でいろいろマッチングしていくっていうところで、学校だとかでも紹介されていましたが、どうしてもそこに閉じている世界がまだまだあるんじゃないかと思っています。技術職や専門職とかに繋がっていくようなパスっていうのが、なかなか見えてないんじゃないかと思っています。

ここは大卒も含めて、ここを厚くしていくというのが非常に重要な中で、高卒のところの伸びというのは意義あるんじゃないかというのが、私個人としてもかなり考えているところです。

古屋
米山さんは個人的なテーマとして非大卒人材のキャリアを考えられないかと思っているんですよね。メインは確か高専と言われていると思うんですけれど、その辺ちょっと今どんな検討されているのか教えていただけませんか。

米山
検討というところまで正直まだいっていなんですが、まさに今目を付けているところとしてそういうところは高卒なんかと似ているところがあると思っています。まず、高専のデータで言うと、こういう人たちって私大文系卒の人と比べると、年収も高いです。且つ、学びへの満足度も高いです。こういう人たちって、社会ですごく注目されているかとか、或いはすごいプレイアップされているかというと、これはなかなかされていないんじゃないかというのがあります。ここにどう光を当てていくのかなと考えています。

今までだと、普通って言い方はあれですけれど、メインと言うと大卒ですよね、みたいなある種の前提がある中で、それを崩すとしたらまさに高専卒の方はある意味で分かりやすいところで、実は技術系としての活躍度というのが非常に質が高いところがあり、そのあたりなんかも含めて考えていかなきゃなと考えています。

産業でもけっこうニーズが高まっているっていうのも正直なところで。高専卒なんかは本当にもう直の技術を持っていますってところなので、非常に高まっているので。そこを上手くどう支援できるかなっていうのは、私個人としては非常に大きなテーマとして考えていますね。

古屋
いろんな観点からお話しをしていただきましたが、新しい時代を迎えるわけですが、皆さんは、どうなっていくべきだと思っているのかなというのをお一人ひとりに聞いていきたいなと思っております。

山田
高卒がどうとかというところは、専門家なわけではないのであんまりよく分かんないんですが、学歴とかはあんまり関係が無いかなと思っていて、昔の産業構造であったり、情報格差みたいなところで高卒と大卒というのは一つの評価指標であったりだとか、フィルタリングのところだったのかなと思っています。そもそも世の中的に高卒がどうとか大卒がどうとかという議論が巻き起こらない、別にそこじゃないよね、みたいになっても良いんじゃないかなと思っています。

人事をやっていて思うところでいうと、人事は採用っていう文脈だけでいうと、基本的にはその会社にカルチャーフィットしていて、ビジョン共感していて、かつ活躍し得る人材を少しでも多く、目標人数を採用していくというのが基本ミッションだと捉えると、別に何かそんなに学歴とかつかと関係が無いというか、高卒の優秀な子だっているし、東大卒の出来が悪い子だっているしというように思います。もっと言うと、灘高卒や開成高校卒の、大学行く気も無いんだよね、みたいな子はけっこう良いし。そういう、もうちょっと多様性というか、そもそも概念がそこじゃないみたいなところになっていけば良いんじゃないかなとは思っています。

少なくとも人事をやっていて、そこがフィルタリングにはなり得ないかなと思っているので、きちんと世の中的に定着してくれば良いんじゃないかなと思っています。

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その4)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その3)

古屋
教育の専門家のお二方からお話しをいただいたのですが、生徒さんというか、まさに、高卒で就職した若者たちの話をしたいと思っています。

ハッシャダイさんが事業でもやられているように、就職してからは、中卒、高卒でも全然活躍できるわけですよね。普通に起業して社長も出来るし、何らそこには因果関係が無いとは言いながらも、やはり、周りの良い大学に行っているような人たちと比べて、自分がこれは足りないとか、逆にこれは絶対に有利ではないのかなどを感じることがあるんじゃないかなと私は思っています。これは当事者の勝山さんにぜひ聞いてみたいと思います。

勝山
はい。高校卒で就職した若者たちに足りないものは、色々とあると思うのですが、そのなかでも圧倒的に足りないと感じるのが、知識の土台みたいなものが出来上がっていない部分です。常にトライアンドエラーを繰り返しているという部分は僕自身にもあります。

例えば、講演したり、色々なところで活動したりする時でも、誤字脱字とか本当に小さなことを間違ってしまったりとか。基本中の基本というものが間違ってしまったり、知識みたいなところが足りないのかなと思ったりします。

私は、16歳ぐらいからとび職もやりましたし解体もやりました。工場で働いたりとかもしたので、技能的なものは、すごく身に付いていたと思っています。なので、例えば会社が合わなくて辞めたとしても、そういう技能の部分でお金を稼いだりすることもできるので、一歩を踏み出す力であったり、経験的なものがあるからこそ、足りない知識を少しだけ補えたりする部分があるのではないのかという風に感じています。

4月に、ヤンキーインターンの生徒が24人入ってきたのですが、どういう子たちが多いかと言うと、やはり、ブルーカラーの仕事をしていた子たちが半分くらい。あとの半分は、自衛隊の子とか、先生が3人ぐらいとか、飲食店系の子もいたりする。ブルーカラーの仕事をしていた子だと30万から40万円ぐらいお金が貰える中でヤンキーインターンに来るんですよね。その時の給料は一時的に貰えなくなるので経済的な余裕は無くなるけれども、それでもヤンキーインターンに来て成長したいとか、自分を変えたいと思って東京に挑戦する子たちがものすごく多いんです。

私は最近、高卒で就職した若者たちに会っているのですが、やはり思うのが、一回自分で一歩踏み出して、そこで気付きを得て、学ばないといけないと感じる子は多いですね。なので、特徴で言うと、失敗や経験があるからこそ、一歩踏み出す力みたいなものは圧倒的に持っているのではないかなと思っています。

あとは、先ほど少し説明しましたが、高卒で足りないものは、基本的な基礎知識や、知見みたいな部分かと思います。ヤンキーインターンの子たちも、そこの部分が足りなかったりするので、研修で営業をしてもらい、座学研修の部分で、話すことの基礎や国語を学んでもらっています。要は言葉を知らない子がすごく多いんですよね。

私もそうだったのですが、不良だった時は、すぐに感情的になって、言葉が分からないから手が出てしまうとかありました。それこそ私は東京に来ていろんな人と出会って、教科書とか漫画とか文字とかも全然読めなかったのですが、本を読むことがすごく好きになって、今では月に4冊、5冊読むんですが、そうすることで自分の感情が今どういうことになっているのかということを言葉で説明できるようになってきたんですよね。

言葉で説明できるようになると、自分のやりたいことや想いを言葉で具体化できるようになってくる。具体化できるようになると、それがしっかりイメージできるようにするところをヤンキーインターンで学ばせています。

また、埼玉の教員の方で、上田さんという方が今日来てくださっています。入学式などのタイミングにボランティアでヤンキーインターンの生徒たちに、国語の力で言葉の力を身に付ける授業をやっていただいたり、ラッパーの方に来ていただいて、ラップを通して言葉の力を身に付ける授業をやってもらったりしています。そういう知識的なものをしっかり補えるような研修を入れることによって、技能的な部分ではない、足りない部分を学びなおすということをやっています。

古屋
今、勝山さんがおっしゃったような話は、実は個々の問題というよりも、どちらかと言うと社会にあるシステムの問題もあるんじゃないかと思っています。人間は企業で育っているわけです。特に若者は。その育てるシステムが、大卒に対してはしっかりしたものがあるわけです。要するに座学研修があり、その後のキャリアパスがしっかりと見える化されていて、色々なところに行ったり来たりとジョブローテーションしながら育っていくというようなシステムができているんですよね。

しかし、高卒の子に対しては、企業側も育成システムみたいなものが欠如している。これは実際データとしてあるのですが、座学研修をしましたかということを聞くと、結果が大卒と高卒で全然違うんですよね。では、高卒の子ってどうやって学んでるんですかと聞くと、OJTで学んでいる。これだと学びの構造が全然違うんですよね。なので、さっき勝山さんがおっしゃった中ですごく良いと思ったのは、まさに研修を受ける、要するに机の上での勉強という形で、授業空間の学びのプログラムを提供するのは、実はこの社会にすごい欠けている機能ではないかと。大卒の子たちと高卒の子たちで、差がかなりあると思うんですよね、

逆に言うと実は、高校の子たち用に工夫したプログラムを走らせれば、普通に育つ可能性があるわけですよ。

勝山
そうですね。高卒の子たちも僕もそうなんですが、例えば、大学生と同じような研修を取り入れたとしても、それを学ぶスタンスみたいなものが整っていない子って結構いると思うんですよね。なぜ学ぶのかという部分をあまり理解ができていなくて、その状態で受けさせられたとしても、インプットの質が全然変わってくると思うんですよね。

高卒で多いというか、僕も中卒なんですが、非行に走った子とかで多いのが、とりあえず一回やってみてから気付いて学ぶというケースが多いので、そういう研修を取り入れたり、それこそ一歩踏み出してみる、失敗してもいいから一回やってみたらどうなのかというような、社会的にそういうのがOKと見なされるようになったら、もっと高卒の若者たちが学びたいという意欲が上がっていくというのは感じますよね。

 

古屋
いいですね。もしかすると大卒がまずは情報を得てから行動を促すような方針なのかもしれませんが、高卒の子はそうではなくて行動をさせてから情報を与えるというやり方が、もしかするとフィットするのかもしれないという話ですね。

まさに、この話の中で、企業でどういう風に活用や育成をしていくのか、やはり、高卒の子に対して全く同じやり方ではおそらくフィットしないんじゃないかなという気がすごくしています。そういうお話しを採用して、育成、活用をしようとしている山田さんの方から聞きたいなと思います。

山田
弊社で言うと高卒の人材の育成は完全にOJTでやっています。インサイドセールスの営業をやってもらっているのですが、とりあえずやってみるか、みたいな感じで一回客先行ってみてごらん、みたいな話になってもそんなに抵抗無く本人たちが行くみたいなところは良いな、強味だなと思っております。

活用とか育成について聞かれると何とも言えないのですが、割と営業とかは近いかなと思います。ミスしても何とかなるっていう職種に関しては、活用とか育成っていうのは、先ほども古屋さんの話でもあったと思うんですが、「やらせてみる」みたいなところで育っていくのかなというように考えております。

営業は経験が物を言うところもあると思うので、大卒で営業1年目の23歳と、高卒で5年やった子であれば、単純に5年分のアドバンテージがあるという状況が作れるのかなとは思っております。

ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その3)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

前回 ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その2)

古屋
1つ目のテーマは、現状の課題などのお話を伺いたいと思います。このテーマについては最初に、学校の先生の方からお話をいただきたいと思いますので、新井先生お願いします。

新井
先ほど、お客さんの中に「一人一社制ってそもそも何ですか?」というようにおっしゃった方がいたと思うんですけれども、たぶん教員も同じだと思います。

私が最初に働いた私立高校は、大学進学を目指すような学校だったので、自分が受け持ったクラスには就職希望の子はほぼいなくて、その時は「一人一社制」という言葉は知りませんでした。

私が「一人一社制」を知るようになったのは、定時制高校に来た時です。定時制高校は、ほとんどの子が就職希望です。そうすると、進路指導の準備を始めると「一人一社制」というワードが出てきて、そこで初めて「一人一社制」について調べました。基本的に教員になる方というのは、学歴はほぼ決まっています。高卒だと教員にはなれないので、進路指導をする先生は大卒です。なので、高卒就職の仕組みを知りません。

高卒就職の基本的な流れは、7月1日に求人票が来て、夏休み中に1社から3社ぐらい企業見学をして、9月5日に応募が解禁されます。そして、9月16日から面接がスタート。10月以降になると「一人一社制」の規制が緩まる、そういう流れがあることを自分で調べて知りました。職場に20代の先生が多くいますが、おそらく知らない先生が多いかと思います。知るきっかけは、卒業学年になるとか、卒業学年に近づくとか、もしくは進路指導部という部署に行った時じゃないと分からないのが現状です。

制度としての課題もあるかとは思いますが、やはり教員側の知識の無さは課題として挙げられます。しかし、公立教員なので一応研修もあります。初任者研修と言って、埼玉県の場合は1年目の先生が、毎週水曜日に月2、3回ぐらいセンターに行きます。ですが、僕は東京都で受けているので埼玉では受けたことないんですよね。ただ、話を聞く感じだとキャリア教育の研修をやっていないと思います。恐らく、高卒就職の仕組みとかも知らないままなんじゃないかと思います。

ただ、アクティブラーニングの研修はかなりやっています。埼玉県の方で、ジグソー法という東京大学と研究をしているものがあるのですが、それに関してもかなりやっています。そして、その研修については、1回は絶対に受講しなさいという形になっています。

なので、キャリア教育に関しても必須で研修に組み込むとか、そういうことをしないと先生側が、よく分からないまま指導して、よく分からないまま子供たちが仕事に就いて、ミスマッチが起きてしまう。それが高卒早期離職者の4割と、大卒早期離職者の3割、この1割の差はそのように思っています。

古屋
ありがとうございます。定時制の子たちは、今どういうように仕事を感じていますか?

新井
自分が定時制で働き始めた時に、ベテランの先生たちが言うのが、「うちの子たちはすぐ辞めちゃうんだよ」という話をよくしていました。追跡調査していませんが、8割、9割は3年以内に辞めているという話を聞いて、それは変えないといけないと思い、悩み続けていました。色々な方に情報をいただいて、ハッシャダイさんと連携をさせていただいたりとか、スクール・トゥ・ワークさんと連携をさせていただいたりとか。あとは、埼玉県がNPOと連携して自立支援事業をやっていまして、今日も来てくださっているのですが、そことも連携して色々な社会人の方たちを去年の11月ぐらいから呼んでいます。例えば、中卒から起業したとび職の社長さんとか、定時制高校を卒業した後に、大手の葬儀会社に入って、支社長をやっている人、あとはディーラーの営業の方、整備士の方とか、より身近に感じる職種の方たちなど、色々な方を呼んで話をしてもらっています。そのおかげもあってか、今3年生になって、かなりの子たちが進路を絞れてきています。

例を挙げると、1年生の時に薬剤師になりたいと言っていた子が、母子家庭で、進学は難しいという話がありました。ですが、医療系に興味があるという話をしていて、看護師だったらなれるかもしれないとか、準看から行こうとかの相談をずっとしていたら、あまりやる気はないという話に変わって、本当は何がやりたいのと聞いたら、ゲームまとめサイトのゲームウィズというのがありまして、そこのライターをやりたいと本人が志望を変えたんですよね。大きく進路の方向は変わりましたが、でも、本人もしっかり頑張ろうってなりました。

一応ネットで見たら、バイトなんですけれど結構お給料も貰えるみたいで、とりあえずやりたいことをやってみるということになりました。そこからどんどん突き詰めていったら、農業もやりたいという意向とかも出てきて、逆にチャンスだよ、なり手がいないからすごい可愛がってもらえるよとか、生徒自身が自ら仕事について調べるようにもなりました。

他の生徒では、声優のマネジメントをしたいと言っている子がいまして、声優の芸能事務所を調べてみると、やはり、高卒だと厳しいという話になりました。しかし、専門学校に行くお金も母子家庭だから無いと。大学も難しいとなった時に本人が、今は働いて、とにかくお金を貯めると言いました。そこからキャリアを積んで、転職するのがいいかもしれない。なるべくいい会社に入るために今、一生懸命頑張って成績を上げようとか、厳しい中でも色々な話が出てきました。

もし自分が、何も考えずにいきなり4年生の代の進路指導をしていたら、どうなっていたのかなという危機感を最近まではすごく感じていましたが、今は少しずつ安心しています。

古屋
ありがとうございます。生徒さんもそういう話を聞けると、胸が熱くなるというか、そういう気持ちあるかと思います。先ほども申し上げたとおり、今までの在り方自体を完全に否定してもしょうがない部分もあって、日本のマッチングが非常に上手くいっているというのは世界的に一つの特徴ではありますので。その辺の話も含めて、鈴木補佐がどういうように今の高校生の進路選びについて考えられているのかというのを伺いたいと思っています。

鈴木
だいたいの現場の現状は、新井先生に喋っていただきましたので、全体的なお話しで言いますと、先ほど就職率98.5%と言ったのは、正確には98.1%ですね。実は昭和63年の就職率が98.2%でこの数字が最高だったんですね。これは、ちょうど元号が変わる時に、就職率が相当高くなるというところがあって、昨年度から今年にかけての就職率もたぶん同じような現象が起きるかと。なぜか元号が変わった時に98.2%というような高卒者の就職率が相当高いというか、一番高いと言われているのが就職率であるという現状がございまして。

色々な先生からお話しを聞くと、やはり就職率が良いということは、色々な会社からオファーがたくさん来るということ。そうすると、学校の先生たちはそのオファーを整理するんですけども、追い付かないそうなんですね。

昔は、何社かの中から生徒の成績や授業態度などで選べたものが、あまりにも幅が大きすぎて、生徒の選択の幅が逆に広がりすぎる。何が起こるかと言うと、先生の進路指導が追い付かない。要は、「マッチング」が出来なくなるということなんですよね。実は皆さんが思っている以上に高校の先生は忙しくて、大学生は昔、就職氷河期の時に100社面接とか1,000社面接とかありましたが、高校の先生は生徒が高校1年生の頃から、生徒に対する就職活動というものを始めていて、インターンシップだったり職業体験だったり、いわゆる就活指導というものをずっと進めているんですよね。そしてその集大成が実は就職だというところがあるんです。

ですから、生徒の就職までが学業の一環として、その成果として受けられるというように現場の先生から話を聞いて、なるほどと思いました。

では、文部科学省で何が起こっているかと言うと、昔は詰め込み教育とかゆとり教育とかそういう順繰りがあったのですが、今は社会に出られる子供たちを育てようという形に変わっているんです。

今までは知識としての詰込みだったり、心の調整だったりとか色々やってきたわけですけども。今行っているのは、子供たちが社会に出た時に自分の足で立っていられるような教育をしていくしかないよねということす。

こういう進路指導、進路選びは、学習と本来、直接結びついているというはずなんですけれども、それを超えて就職率が上がって来ていて、そして職種も新しいものに変わってくるものですから、なかなかそこに学校現場が追い付いていかないという現状があるというように聞いております。

そういった意味で、先ほど言ったような「一人一社制」などの課題があります。どこかの地点でブレイクスルーが必要なのかどうなのか、少し考えなきゃならないのかというところに来てると思っております。