ハッシャダイ×スクール・トゥ・ワーク公開イベント第1弾 「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」(その1)

2019年4月24日に開催された株式会社ハッシャダイと当団体のコラボイベント「高卒人材の就職に関する有識者トークセッション」の様子をレポートとしてまとめました。

今回のイベントでは、官公庁、学校の現場、ビジネスや非営利セクター等、各界の若手キーパーソンによるパネルディスカッションを通じ、もはや避けては通れない日本社会の大きな課題である「高卒就職」について議論を深めました。「高卒就職」について、公開の場で多面的に議論される機会は極めて稀。来られなかった方にもイベントレポートとしてシェアさせていただきます。なお、発言者名については敬称を省略して表記しております。

勝山
皆さん初めまして。株式会社ハッシャダイの勝山と申します。今日のイベントは、高卒人材の就職に関する有職者トークセッションという堅そうな名前になっています。私は、今日札幌から帰ってきて、大通高校という高校でキャリア講演をして、昨日は「ヤンキー母校へ帰る」の舞台になった北星学園余市高校で生徒たちの進路サポートを行ってきました。今日は高卒人材の就職に関するお話しができるので、非常に楽しみに思っております。

今日は最初に、スクール・トゥ・ワーク代表理事の古屋さんから、これからの高卒人材の就職に関することについて、オープニングトークをしていただこうと思います。オープニングトーク、パネルディスカッション、その後はネットワーキングっていう形で、これからの就職に関することをディスカッションできていったら良いなと思っております。本日は、文科省、経産省、川越工業高校の先生、そして株式会社インフラトップの人事の方に来ていただいております。本日はよろしくお願いします。

では、早速ですけれども、古屋さんからオープニングトークをしていただけたらと思います。よろしくお願いします。

古屋
早速ですが、質問をしたいと思います。今日の朝ご飯がパンだったっていう人、手を挙げてみてもらっていいですか。2つ目の質問。結婚をしているという方は手を挙げていただいていいですか。3つ目の質問。今の仕事がめちゃくちゃ楽しいという方は手を挙げていただいてもいいですか。結構な人数が手を挙げちゃったんでつまらないですね(笑)。4つ目の質問。私は中卒もしくは高卒ですという方、手を挙げていただいていいですか。ありがとうございます。

この4つの質問ってそれぞれ全然関係無いんですよ。でも、高卒と大卒の「スクール・トゥ・ワーク」の在り方、学校から職業への在り方というのは、それこそ全然違うわけです。それは良いとか悪いではなく、単なる違いです。朝ごはんにパンを食べようがご飯を食べようが良いも悪いもないわけです。しかし、高卒と大卒は優劣のように感じられてしまっている。ここが私のすごく大きな問題意識で、今日こういうイベントを開催している理由でもあります。

最初に、私はまだwhyが足りないんじゃないかと思っています。人間のキャリア作りって当然産業構造とか雇用実践とかによって作られていくんですけど、皆さんがおっしゃっている通り、現代の産業構造も雇用実践もめちゃくちゃ変わっているわけじゃないですか。そうすると、キャリア作りが変わるのは当たり前ですよね。当たり前のことってもっと疑わないといけないと思っているんですよ。

ということで、今日はみなさんでキャリアづくりのwhyを考えていきたい。大学生の就活、どんな服装でしますか?

聴講者1
ずばりスーツ。

古屋
ありがとうございます。皆さん、リクルート・スーツでやりますよね。これは当たり前だと思われているじゃないですか。じゃあ、なぜ就活はリクルート・スーツなんですか。

聴講者2
文化と企業の戦略じゃないですか?

古屋
ありがとうございます。模範解答は、マナーとか経済的格差が見えないとか、そういうのが言って欲しかった回答なんですけど。答えは、大学生が「学ラン」を着なくなったからなんですね。リクルート・スーツは企業の戦略で伊勢丹が1977年に売り出したものです。それまでは、大学生は「学ラン」で就活してたんですが、「学ラン」を着なくなってきたんですよ。だから皆、大学の応援団とかの「学ラン」をシェアして就職活動を行っていたので「学ラン」がヨレヨレになってきて、ちょっとダサいみたな事案が発生したんですよね。そこにビジネスチャンスを感じた企業の戦略で、伊勢丹が1977年に売り出しました。だから、実際に40年ぐらい前にそういう発想をしたビジネスパーソンがいたっていうだけのことなんですよね。どんなマナーでも、何かすごい背景があるわけじゃないんです。

では、2つ目、企業から採用される時どうやって選ばれましたか。前に座っている方、採用される時に、どうやって選ばれました?

聴講者3
面接。

古屋
面接ですね。実は、面接という採用方法は世界的に見ると、全然スタンダードではないんですよね。では、なぜ日本は面接で採用するようになったか。基本は、高校生も大学生も一緒なんですけれど、一次面接、二次面接みたいな感じで就職活動をする。なぜ日本は面接の採用がスタンダードかといいますと、ものの本によれば、それは「卒業の前に採用するようになった」からなんですよね。どういうことかと言うと、昔は学業の成績で採用していたんですよ。ですが、1950年代に学生の争奪が激しくなった時、今みたいな学生の青田買いみたいな状況になって、結果として学校の成績が見えなくなったんですよね。3年生とか4年生とかで就職すると学校の成績が決まっていないので、それが見えなくなったために面接でその人物の人柄を見抜いて採用しようっていうふうに転換したんです。実はこれもすごい合理的な理由があるわけじゃないんです。

ここからが本題なんですけれど、高卒と大卒の初任給を知っていますか?これが、差があるんですよね。これなぜあるのかと思いますか。

聴講者4
大卒の人が働く業種が増えると、お金も増える。

古屋
職種が違うということですね。実は就職先の企業規模が大卒の方が大きいっていうのがあるんですけれど。もっとすごい具体的な理由があるんですね。

実は調べてみると、国が決めたからです。国が決めたのは1940年、会社経理令という勅令が出てですね。それで、学歴別の初任給を国が初めて法定化したんですね。それより昔は、学校別とか学部別とか個別で決まっていたんです。同じ早稲田大学の人でも、この人は広告効果があるから200円で採ろうとか、普通の人は40円とかそういう風に決まっていたんですね。

昭和15年10月15日、こういう文章、ちょっと薄れて見えなくなっているのですが。大卒も技術系と事務系に別れていて、初任給が分かれているんです。そこは専門学校みたいなところでもあったんですけれど、下の方に高等女学校とかですね、これを国が決めていたんですよ。こういうのを研究されている学者さんによると、これが戦後の日本的雇用システムの中で、学歴別の初任給の差というのに繋がっていったとされています。

当たり前を疑おうということで、最後にもう一つ。ここにいらっしゃる方は、かなりご存知の方も多いと思いますが、高校生は「一人一社制」というシステムで就職活動をしています。高校生が就職活動をする時に、一社しか応募できない、同時に一社しか選考ができない。良し悪しがある制度ではありますが、そういう話ではなくて。なぜ「一人一社制」なのかという質問です。

聴講者5
なぜですかね。

古屋
文科省の鈴木補佐がいらっしゃっているので、今の制度的な話はぜひお話しを伺いたいと思っています。非常に日本の高校生の就職っていうのは、世界的に稀に見るマッチングというか就職が上手くいっているというように言われていて。就職率自体は98.5%という驚異的な数字を出しているんですね。こんな国は日本しかないんですが、一方でハッシャダイさんが取り組まれているように、やはりそこにミスマッチも起こっているというのが現実です。入社した後、3年で4割が辞めているという数字があるので、「一人一社制」はそういう制度です。

なぜ、この制度が始まったかと言うと、かなり面白い理由があって、簡単に言うと「アメリカに勝つため」なんですよね。第2次世界大戦の総動員体制で、1941年12月に労務調整令というのが出ているんですけれど、国民が高卒の生徒全員を国民職業指導所、今でいう、ハローワークですね。そこで、しっかり就職できるようにしたんですよ。理由はシンプルで、ゼロ戦や銃とかを大量に作らないといけないわけじゃないですか、あれを作るために、最適なところに就職させて、すぐに離職しないように国がしたっていうことですね。だから、一社しか受けられないようにしたんですね。本によれば学校と国による、斡旋体制の確立が戦後の中学と高校に残っていて、2019年の現在も高校においてそのシステムが残っているという風に言われています。歴史をたどれば、本当にそれだけのことなんです。びっくりしますよね。だから、「当たり前のことをもっと疑った方がいい」と思うんですよね。私はそういう考えで活動をしています。

【授業レポート】2019年6月6日埼玉県立上尾高校 後編

2019年6月6日(木)埼玉県立上尾高校において特別授業を行ってきました。当日の様子をレポートしていきたいと思います。

前回 【授業レポート】2019年6月6日埼玉県立上尾高校 前編

3.「職業人インタビュー」

「質問に答えるコーナー」のあとは、4つのグループに別れてより深く生徒たちと対話をする「職業人インタビュー」の時間となりました。

講師の工藤さんのグループでは、「社会に出てみてギャップはありましたか?」などの質問がやりとりされていました。

「もっと世の中はうまくいくと思っていた。やりたいと思っていたことが、全てうまくいくわけではなかった。考えが甘かったなと思ったことは多かった。」と工藤さんの回答。工藤さんは生徒1人1人と向き合うため、グループ内全員の名前を丁寧にメモしていました。

今度は逆に工藤さんから「普段の仕事やアルバイトは何をしているの?」と聞くと、新聞配達、介護職、ドーナツ屋さんの店員、ダイレクトメールのポスティング、組み立て作業・バイクの改造など、多種多様な答えが飛び交いました。

すでに様々な仕事に触れている生徒たちが「学歴」について気にしていることを見て「自身が大学を卒業していないことに対して最初の数年はコンプレックスを拭えずに苦しみましたが、今はそれが全く関係なく接してくれる職場の仲間とも出会うことができました。今では“ラベリング”をしていたのは自分の思い込みだったという側面もあるんじゃないかと感じています。」と工藤さんは率直に生徒に想いを伝えます。

また、高校を卒業していない人への待遇や差別に関して、生徒たちからは「割りに合わないなということや、給与などの数字も、理不尽だと思うことも多いです。」、「大卒の人だけが得をしている社会に納得がいかない。」や「17~19歳まではそう思っていたけど、自分は今20歳を超えたが、今は開き直っています。」など、工藤さんと同じように率直に様々な考えを打ち明けていました。

更に一歩踏み込んで、「もっとこんな世の中になった方が良いことは?」という工藤さんの質問に対しては、生徒のなかで熱く議論が交わされ、「非正規の採用者に対する企業の育成の対応などが変わってほしいと思っていました。」という意見も出ていました。

授業に参加していたある生徒は、いじめを受けたことをきっかけに中学から不登校になり、20歳半ばで定時制高校に通い高校卒業の資格を取りに来ていました。

「高校を卒業したらやりたいことはある?」という質問に対して、「特にないが、安定した職に就きたいという気持ちが一番です。夢よりもまず現実的なことが頭に浮かびます。」と答えていました。安定した職に就きたいけど、できるのだろうかという不安を元に、工藤さんやまわりの講師にたくさんの質問をしていました。

講師の森川さんのグループでは、「定時制にきて良かったことは?」と聞いてみると、その意外な答えに驚いたそうです。「普通の学校にいる時は自分はできないと思っていたけど、ここに来ると周りが真面目にやっていない人ばかりだから、自分に自信がついて良かった。」

森川さんは、生徒が「自分は周りより劣っている。」や「自分はなにもしていない。」という気持ちが強いと感じ、「何もしていないと自分で思ってしまっているだけで、立派に仕事を持ったり自分の道を持っているのに。」と振り返っていました。

講師の龍神さんには、生徒から「やってみたい趣味や仕事などはあるんですが、いろいろと考えすぎて1歩を踏み出せなくて悩んでます。」という質問があり、「いろいろと考えすぎての“いろいろ”とは例えばどういうのですか?」と龍神さんが聞いていました。

生徒からは「過去の失敗した時のことを考えてしまって前に進めないです。」とのこと。龍神さんは、「とりあえずやってみよう!しか言えません(笑)。」、「失敗が怖いんじゃなくて他人から変な目で見られるのが怖いのではないですか?だったらまずは、家で1人で試してみたり、他人と関わらなくて良いことから挑戦してみよう。」や「ネットが普及して行動する敷居が下がっていると思いますよ!」と自分の体験を引き合いに、具体的なアドバイスをしていました。

講師の竹田さんは、第1回の授業も参加して今回2回目の参加。今回は、「キャリアのRPG」というワークショップを使い、生徒さんと一緒にキャリアについて考えていました。自分ではない架空の若者がハッピーになれるようにキャラクターの設定を踏まえながらアドバイスを考えるという取組から自身のキャリアづくりのヒントを得るのがこのワークショップです。

今回、出てきたアイデアには、「弟が一人立ちするまで家族を支えつつ、同時進行でお金を貯める。100万円あれば海外行けそうだから、パチンコやめさせて月20万円貯金する。その後海外に留学にいく。」といったワークショップの製作者の想定していなかったような具体的なものが出ていました。

こうしたキャリアを考えるワークショップを用いて、更に生徒たちのキャリアづくりを応援していく取組も続けていきます。

多くの生徒が就職活動スタートの直前の時期である定時制の4年生。今回講師と生徒たちの間で行われた、たくさんの対話は、最初の一歩の不安の解消とともに、「最初の一歩」の後の職業人生におけるアドバイスやアイデアがたくさん含まれていました。講師との対話を通じて、生徒たちの中で自分で自分の人生を切り開いていこうという気持ちを生み出していく活動を続けていきたいと思います。

【授業レポート】2019年6月6日埼玉県立上尾高校 前編

2019年6月6日(木)埼玉県立上尾高校において特別授業を行ってきました。当日の様子をレポートしていきたいと思います。


 
今回、行った4年生のクラスの当日の出席者は年齢もバックグラウンドも様々な23名の生徒たち。担任の先生いわく、全員出席は珍しいらしく、当団体からは3名の講師がお話をしました。

講師は、教育系の事業を行う一般社団法人Foraで働く21歳の工藤理世菜さん、元お笑い芸人という異色のキャリアを持ち高卒就職者では珍しいキャリアアドバイザーの職に就く森川剛さん、そして和歌山県でとび職をしていた経歴をもち、今はIT企業で営業職に就いている龍神尚樹さんです。

1.講師の自己紹介プレゼンテーション

工藤さんは一般社団法人Foraで、大学生や高校生向けに授業を行う仕事をしている21歳。経済的な事情により大学を1年生で中退した後に就職しています。

仕事で授業のファシリテーションなどを行っていることもあり、話は非常に慣れた様子でした。途中で「インドネシアのじゃんけん」というアクティビティを取り入れ「最初は変だなと思ってもやってみる。じゃんけんはこういうものという常識を一度取り外して考えてみると、実は社会には様々な当たり前があるんだよということをわかってほしい」と、わかりやすく生徒たちに伝えていきました。

そんな工藤さんの話の中で生徒が最も反応したキーワードがありました。それはいじめです。工藤さんが自身の体験の中で、中学校時代にいじめを受けた経験があることを話すと「俺も」と、一見するとそれまで深くは聞いていないように見えた教室の後ろにいた生徒たちからも声が漏れていました。

いじめを乗り越えて、今大学生に授業をしているような工藤さんのキャリアパスに、これからのキャリアづくりのヒントがあるのではないかと思わされる、心動く自己紹介でした。
 
二人目に自己紹介をしたのは、森川さん。高校生の就活は基本ハローワークの求人票から探すのが一般的ですが、森川さんは大学生のように「リクナビ」などの民間企業の求人媒体を使って就活をし、その後お笑い芸人になったという変わったキャリアパスを持っています。

芸能事務所に所属し、M-1グランプリに出た時の話など、普通の人からは聞けない話が自己紹介から出てきました。実は、上尾高校4年生のほとんどの生徒は、学校の他に何か仕事をしています。

中には、やりたいこと一本では安定した収入を得ることが難しく、定時制に通い、本業にできる就職先を探しているという生徒もいました。そんな中で、森川さんから出た「夢と安定した職業の話」は、生徒にとても興味深いトピックだったようです。

大手の芸能事務所のオーディションに1人で乗りこみ、その結果、思い切った行動が受け入れられて合格した例など、エネルギー溢れるキャリアづくりの話をしていただきました。「桃太郎」を例に挙げて、チャレンジしていくことの重要性を意外な観点で語るなど非常に興味深い内容でした。
 
三人目に自己紹介をしたのは龍神さんです。時間の都合もあり、シンプルなものとなりましたが、出身地が和歌山県であること、高校を中退してとび職になったこと。その後、一念発起して高卒認定試験に合格したことや、さらに一歩踏み出して、今は東京でIT企業の営業の仕事をしていることを紹介しました。

2.「質問に答えるコーナー」

「学歴のコンプレックスはありますか?」、「面接で困ったこと、こうしておけば良かったということはありますか?」、「仕事を辞めたいと思ったことはありますか?」といった本音の部分で気になりますが社会人に直接は聞きづらい質問から、「仕事を楽しんでいるとは思いますが、ストレスも溜まると思います。そのストレスをどうやって発散していますか?」、「自分の中でこれくらいまでなら頑張れるというキャパシティがあると思いますが、そのキャパシティを超えないように、どう自分の中で整理していますか?また、キャパシティをオーバーした時どうやって治しますか?」といった実践的な質問まで、講師が1つ1つ自分の経験を具体的に挙げながら、丁寧に回答していました。

埼玉県立川越工業高等学校(単位制による定時制)で授業(第2回)を開催いたしました!

この度、学生及び非大卒人材[1]に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワーク(所在地:東京都千代田区、代表理事:古屋 星斗)は、2019年7月2日(火)19時20分から、埼玉県立川越工業高等学校(単位制による定時制)との企画で、キャリア教育授業を開催いたしました。

今回は、2年生と3年生の生徒が男子生徒・女子生徒のグループに分かれ、それぞれ講師の職業経験などの話を聞きました。

女子生徒は、キャリアを考えるきっかけを提供することをコンセプトとして、参加した生徒たちが少人数グループに分かれ、それぞれ講師に「仕事のインタビュー」を行う形式で実施しました。

男子生徒は、高校卒業後社会人経験を積んできた講師のこれまでのキャリア形成についてのトークセッションを行い、これからの職業生活について学ぶ機会となりました。

川越工業高校では今年の2月に続いて第2回目となる授業となりました。今回は45分間の短い時間での開催となりましたが、講師がそれぞれの社会人経験を活かした話を展開することができ、生徒の皆さんとインタラクティブにやり取りをしていたのが印象的でした。

今回の授業を通して、高校生一人ひとりがキャリアについて考えるきっかけになったかと思います。
今後も当団体では、当団体の掲げる「人生を変える授業、はじめます」という言葉にあるように、生徒たちにとって人生の記憶に長く残っていくような授業づくりを目指してまいります。

スクール・トゥ・ワークの提供するキャリア教育授業について。

「若者が若者に教える」をテーマとしたキャリア教育授業です。若手社会人として活躍している非大卒人材を講師として呼び、生徒と講師それぞれが双方向に行う授業を展開し、生徒にキャリアを考えるきっかけを提供することを目指しています。

[1]主に中学校卒、高等学校卒、専門学校卒、高等専門学校卒、短期大学卒や大学中退などの人材

埼玉県立上尾高等学校(学年制による定時制)で授業(第2回)を開催いたしました!

この度、学生及び非大卒人材[1]に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワーク(所在地:東京都千代田区、代表理事:古屋 星斗)は、2019年6月6日(木)19時30分から、埼玉県立上尾高等学校(学年制による定時制)との企画で、キャリア教育授業「BONANZA HELLO CAFE」を開催いたしました。

今回は、キャリアを考えるきっかけを提供することをコンセプトに参加された生徒たちが少人数グループに分かれ、それぞれ講師に「仕事のインタビュー」を行う形式で実施しました。

上尾高校での第2回目となる授業であり、生徒たちが前回質問しきれなかったことを記入しており、この質問に対して講師が答えていく「質問に答えるコーナー」から始まりました。自己紹介の後、班に分かれての「職業人インタビュー」も実施しております。講師に来てくださった人たちは高校卒業後に就職し、過去にキャリアに悩みながらも、現在社会人として活躍されている方を呼び、自身の経験などを生徒さんの悩みと重ね合わせながら交流を深めていました。

講師と生徒たちの話は尽きることなく、にぎやかな雰囲気で行われた授業となり、授業の終了時刻を過ぎても話が途絶えませんでした。終了後も、立ち話を続ける姿がたくさん見られました。仕事の実際や、就職活動に関する質問から、「こんな話は初めてするんですが・・・」と言った将来の悩みについての打ち明け話や、「勉強しないといけないと思っているんだけど、何のためにするんだろう」といった会話も聞かれました。

以下に、授業後に行われた生徒からの感想文の一部と主催された先生のコメントをご紹介します。

 

<授業を受けた生徒たちが印象に残ったことや学んだことの一部>

・人生、なんとかなる。他人に流されないで、自分の意思でつき進む。

・目標を決めてやるのが「山登り型」キャリア。目標を決めず流れに身を任すことを「川下り型」キャリア。チャンスは普段の生活の中にふと現れる。

・いじめられていたけどやってみようという思いきりがあったおかげでちゃんと社会人になれた。いじめられたら自分自身に自信がもてなくなるのがふつうだけど工藤理世菜さんはそうならないのがすごいと思った。

・勉強をまったくしていなくて400人中398位になるくらいの頭の良さ。勉強しなくても先生の話を無視し、自分で社会に入ってやるという強い意思があったのでなんとかなっている。芸人をやっているときにすごいモテたおかげでファンがたくさんついてお金がなかった時もファンの人たちが半分くらい家賃をだしてくれた。森川剛さんはいろんなことをこの24歳で体験していてすごいなと思いました。やりたいことが無いのならなんでもやってみる。やりたいことが決まっているのならそのやりたいことができるための逆算をしていくことがいいこと。

・いじめられていてもやってみようと思いきりでいろんな良いことに出会えていい社会に入ることもできる。だから、閉じこもっていないで、失敗をおそれずに頑張ることが大切。

・人生をグラフに表してみて1つの観点からみるのではなく色々な観点から自分を見直すことが大切。

・いつもしないことや気にしていないことをやってみたらそれがチャンスに変わるかもしれないので少しの小さなことでもやってみる。挑戦してみることが大切。

・中学校までしか通っていなくても大学卒の人と同じところで働くことができる。

・キャパオーバーしてしまった時は自分の好きなことをする。ちゃんと病院に行って治すことが大切。自分の思っていることをなんでも話せる相手が必要。自分の中に思っていることを溜め込むことはよくないこと。

・自分に自信を持って生きていくことが大切。そうすると、楽しいことが増えていく。

・人とのつながりが大事。やりたいことをやること。人とのつながりの大切さ。

・どんなんでも就職できる。チャンスは必ずある。

・3名の方のこれまでのキャリアを聞く。今日学んだことは高校卒業からでも何でも出来るということ。

 

<先生コメント>
若手の社会人で仕事について本気で考えている講師の方々でした。生徒がこの機会をしっかり活かして、「ジブンゴト」にしてくれていたなという印象があり、ホッとしました。にぎやかなクラスでもあり、最初はどうなることかと思いながらお願いしていたので、どんな化学反応が起こるかなぁとドキドキしていましたが、想像以上でした。本当にありがとうございます。

 

今回の授業を通して、高校生一人ひとりがキャリアについて考えるきっかけになったかと思います。
今後も当団体では、当団体の掲げる「人生を変える授業、はじめます」という言葉にあるように、生徒たちにとって人生の記憶に長く残っていくような授業づくりを目指してまいります。

「BONANZA HELLO CAFE」とは?

BONANZA HELLO CAFEとは、「若者が若者に教える」キャリア教育授業です。若手社会人として活躍している非大卒人材を講師として呼び、生徒と講師それぞれが双方向のインタビュー形式で授業を展開し、生徒にキャリアを考えるきっかけを提供することを目指しています。

[1]主に中学校卒、高等学校卒、専門学校卒、高等専門学校卒、短期大学卒や大学中退などの人材

 

埼玉県立上尾高等学校(学年制による定時制)で授業を開催いたしました!

この度、学生及び非大卒人材[1]に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワーク(所在地:東京都千代田区、代表理事:古屋 星斗)は、2019年5月16日(木)19時30分から、埼玉県立上尾高等学校(学年制による定時制)との企画で、キャリア教育授業「BONANZA HELLO CAFE」を開催いたしました。

今回は、キャリアを考えるきっかけを提供することをコンセプトに参加された生徒たちが少人数グループに分かれ、それぞれ講師に「仕事のインタビュー」を行う形式で実施しました。

講師に来てくださった人たちは高校卒業後に就職し、過去にキャリアに悩みながらも、現在社会人として活躍されている方を呼び、自身の経験などを生徒さんの悩みと重ね合わせながら交流を深めていました。

質問攻めにあい終了後に声が枯れてしまった講師、終業のチャイムの後も廊下で30分ほど立ち話で延長戦となった講師、講師の話から「なぜ仕事をするのか」を見つけていくワークを実施した講師、キャリアや仕事の話に関わらず友達のように話をしていた講師など、高校生たちと様々な対話がなされました。

以下に、授業後に行われた生徒からの感想文の一部と主催された先生のコメントをご紹介します。

 

<生徒の感想文の一部>

・働くとはどういうことなのか?自分じゃない人の働くとはどういうことなのかを知れて良かったです。

・今回の講演では、今回来られた4名の方のこれまでの経験。今回学んだことは、どんなことでもやってみることが大切だと知った。

・「楽しいよりも、楽しむ!」という言葉が、とても美しいと感じました。「何事も楽しんでやる!」経験あってこその言葉だと思いました。

・今回の講演会で学んだことは、誰でも努力を積み重ねれば、会社に入れる!という事を学ばさせていただきました。就職するために、今回の知識を活用していきたいです。

・仕事は自分で楽しむ事が大事、仕事が慣れなくても仕事を覚えた後、自分はどうなりたいのかが大事

・分からない、自分ができない劣等感→やっと分かった→これをやりたい!ゆっくりと考えることも大切なんだ。楽しむスローガンを自分で考えるのも大切!!

・医者とかの専門的なことを仕事にしたいなら大学や専門学校に通うことが必要になるが、そんなに専門的な仕事をしたいわけでなければ高校卒業でも問題ない会社もあることが分かりました。嫌なことがあるとか自分に合わないなと思ったらよく考えて辞めることもまた1つの意見だと分かりました。仕事にはいろいろあるし、人生にも踏んだり蹴ったりで大変なこともあるけど一生懸命働いていればいいことが必ずあるということが分かりました。マイナス思考でいると体にも心にも重い石がのっかっているみたいな感じになって何もしたくなくなってしまうので考え方によってはどうにでも変われるということが分かりました。この先、不安だなと考えないで軽く考えて楽しむことが大切だということが分かりました。

 

<先生コメント>
・講師の皆さんが非常に良きようにやってくださり、期待した以上に話が盛り上がっていました。もともと、人見知りな子も多く、初対面の社会人の方々ときちんと話せるか心配でしたが、あんなに話せるとは驚きました!

 

今回の授業を通して、高校生一人ひとりがキャリアについて考えるきっかけになったかと思います。
今後も当団体では、当団体の掲げる「人生を変える授業、はじめます」という言葉にあるように、生徒たちにとって人生の記憶に長く残っていくような授業づくりを目指してまいります。

「BONANZA HELLO CAFE」とは?

BONANZA HELLO CAFEとは、「若者が若者に教える」キャリア教育授業です。若手社会人として活躍している非大卒人材を講師として呼び、生徒と講師それぞれが双方向のインタビュー形式で授業を展開し、生徒にキャリアを考えるきっかけを提供することを目指しています。

[1]主に中学校卒、高等学校卒、専門学校卒、高等専門学校卒、短期大学卒や大学中退などの人材